フィンランド西部カウハヨキの学校で銃撃事件を起こしたとみられる容疑者の映像。動画投稿サイト「ユーチューブ」に掲載されていた(ロイター=共同) フィンランド南西部カウハヨキの職業訓練校で男子学生が同級生ら10人を射殺した事件から23日で1カ月。同国ではネット上で銃乱射を予告する“愉快犯”や犯人への称賛が相次ぐなど、事件は不気味な波紋を広げる。昨年にも同様の銃乱射事件が起きており、背景に国際学習到達度調査(PISA)で世界トップ水準を誇る教育制度の弊害を指摘する声が強まっている。(ロンドン 木村正人) 現地からの報道によると、今回犯行後に自殺したサーリ容疑者=当時(22)=と昨年11月に南部トゥースラのヨケラ高校で生徒ら8人を射殺して自殺した男子生徒=同(18)=は、1999年の米コロンバイン高校銃乱射事件に興味を持ち、ネット上で銃乱射について意見を交換したり、電子メールで連絡を取ったりしてい