江田五月参院議長に辞職願を提出後、記者に囲まれる若林正俊元農相(中央)=国会内で2010年4月2日午前9時13分、藤井太郎撮影 自民党の若林正俊元農相(75)は2日午前、参院本会議採決で議場にいなかった青木幹雄前参院議員会長の投票ボタンを代わりに押した問題の責任を取り、江田五月参院議長に議員辞職願を提出した。参院は同日の本会議で辞職願の受理を決めた。若林氏は国会内で記者会見し、事実を認めたうえで「魔が差したとしか言いようがない」と謝罪した。 若林氏は3月31日の本会議で、10年度NHK予算承認案の採決の際、隣席の青木氏の投票を代行した。これを問題視した民主党は1日、若林氏の懲罰動議を提出。参院自民党からも批判の声が上がり、尾辻秀久参院議員会長が同日夜、若林氏に進退を含めた判断を求めていた。 若林氏は会見で、NHK予算を含め、31日に行われた計10件の採決ですべて青木氏の投票ボタンを押したこ