1日の参院議院運営委員会の理事懇談会では、自民党が正副総裁候補の所信聴取を4、5両日に行うことを提案したが、民主党側は遅らせるよう求め、折り合わなかった。 理事懇談会で、民主党は「人事案が事前に報道された経緯について政府の調査結果を聞くことが先だ」と主張、「1週間遅れの11、12日でいいのではないか」と提案があったという。 衆院の議運委は1日の理事会で、4日に総裁候補の黒田東彦(はるひこ)アジア開発銀行総裁、5日に副総裁候補の岩田規久男学習院大教授と中曽宏日銀理事から所信聴取を行うことを決めた。日程の延期は参院議運委が2008年2月に決めた、所信聴取は衆院と同日に行うとの取り決めにも反する。 日本維新の会やみんなの党などは人事案への賛否を判断するため、「じっくりと候補の所信を聞くべきだ」との立場だ。両党からは参院民主党の抵抗路線に対し、「日程の引き延ばしに何の意味があるのか」と冷ややかな声