目を洗う習慣は、今すぐやめたほうがいい かつて涙は「ただの水」だと思われていました。しかし現在では、脂質やタンパク質など複数の微量栄養素で構成されていることがわかっています。その複合的な成分が常に眼球を薄く覆い、守っているのです。 「目を習慣的に洗う」というのは、要するに、眼球を保護している涙を習慣的に洗い流してしまうということです。これだけで「何となくよくなさそうだ」と想像していただけるのではないでしょうか。 かつて目を洗うことが推奨されていた時代もありました。 例えば、プールに入った後です。プールの後に、二股の蛇口が上向きになっている水道で目を洗った記憶がある人もいらっしゃるでしょう。 当時はゴーグルを着用する習慣がなく、プールで目の感染症にかかることがありました。しかも、抗生剤入りの点眼薬が開発されるのはずっと後のことですから、当時は「感染症にかからないようにすること」が最善策でした