一見、どこにでもある郊外型に見えたその書店は、まるで「よろず相談窓口」だった。高齢者が気軽に相談をもちかけ、子どもたちが笑顔を取り戻す不思議な場所には、書店だからこそ、人々が集まりたくなる理由があった。 店長は「地域のおいっ子」 広い敷地に駐車スペースはたっぷりと25台。書店の一角に小さな美容室が見えた。駐車スペースの奥には大きなコインランドリー。金曜日の朝、何台ものランドリーマシンがクルクルと忙しく働いている。ランドリーの隣には、玉子の自動販売機と精米機が並ぶ。 100坪の店内は明るくすっきりとしていた。半分を書籍が占める。次いで大きいのが化粧品コーナー。奥にエステルームがある。続いて文具、CD、タバコ。レジカウンター前には雑貨コーナーとコーヒースペース。 雑貨コーナー 文具は1本1本真っ直ぐに、書棚の本は整然と並ぶ。コーヒーを作る水場は磨き上げられてピカピカだ。 仕事の休憩だろうか、