大学にいる時には、人材育成の概念に非常に疑問を持ちました。学生の進路が定まらない理由の中には、自己責任の部類に含まれることも多いとは思いますが、根本的に、大学院の研究室というところは、進学してきた学生がその後どうなろうが知ったこっちゃないというところに非常に問題があるように思えます。 この問題については、かなり思うところが強いので、この機に少し書き留めておきます。 大学では、学生が途中で研究室を辞めて出て行っても、学位取得ができず留年することになっても、基本的に教官は別に何ら傷付かないのです。研究室運営の全般的な流れからするとそれほど問題にならないのです。学生の将来が自分の経歴に影響するわけでもないし、ずるずるといたとしても自腹の給料を払うわけではないからです。別に大きなデメリットはないんです。 かなりきつく書いたが、もちろん、能力がない、やる気がない、感性が合わない人間を向かい入れれば、