遺族や人権団体などからは様々な声が上がった。 横浜市の一家3人殺害事件で、義兄だった古沢友幸死刑囚(46)に両親とおいを殺害された宝飾職人の宇治川勝義さん(46)は「ようやく死刑が執行された」と安堵(あんど)した。古沢死刑囚から謝罪はなく、宇治川さんは「執行までの間に、一瞬でもいいから後悔する瞬間があったことを願う。生きる励みだった執行が実現し、逆に気持ちの糸が切れた感じもする」と話した。 山口県下関市の通り魔事件で、上部康明死刑囚(48)に殺害された衛藤和行さん(当時79歳)の次女の夫は「妻は、ニュースで上部死刑囚の刑執行を知って、ワッと泣き出した。やっと一区切りついたという気持ちでしょう。墓前に報告したい」と話していた。 死刑廃止を訴える「アムネスティ日本」は、法務省が死刑の存廃に関する省内勉強会を今月終了させたことから、「勉強会を打ち切ってまで執行するのは、死刑に固執する政府の姿勢を