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ブックマーク / note.com/8_5_ (3)

  • 家に警官が来て危なかった話|やーこ

    父の誕生日に父の顔がプリントされたTシャツを贈ろうと制作会社に画像を送り依頼したところ、添付画像を誤り近所のオヤジの顔がプリントされたTシャツが届いた。 父に贈る訳にもいかず、かといって近所のオヤジに「あなたの顔のTシャツです」などと何の前触れもなく押し付ける訳にもいかず、Tシャツはその行き場を無くした。 その後、長雨により洗濯物を溜め込みすぎ、近所のオヤジTシャツはあれど長袖の服が無いという危機を迎えた。 半袖で震えながら部屋中を探し回ったところ昔父が買ったサンタの衣装が出てきたので、それで凌ぐ事にした。 しかし部屋は寒く、激しく動き回る事で暖をとっていると友人から美味しい唐揚げを作ったのでお裾分けすると電話が入った。 私は舞い上がり唐揚げの到着を玄関で待機し、インターホンが鳴ると共に扉を開けた。 しかし、そこには友人の姿はなく警官が立っていた。 警官もまさか民家から妙に汗で湿ったサンタ

    家に警官が来て危なかった話|やーこ
  • 目を離した隙に迷子になった子供の末路の話|やーこ

    子供と接する事が多いので、困った時の為ににスマホにアンパンマンのオープニング曲「アンパンマンのマーチ」を入れていた。 ある日、親とはぐれた三歳くらいの男の子が泣きそうな顔で街中を歩いていた。 声をかけた瞬間、男の子は堰を切ったように泣き出した。 交番へ連れて行きたくとも泣き続け動かず、私が無理やり連れ去ろうとしている様に見えなくもない事態に、心配した通りすがりのおじさんも「迷子?」と寄ってきてくれた。 しかし、おじさんはガタイが良く迫力溢れるタイプだった為、男の子は更に泣き出した。 このままでは心優しきおじさんの心と、私の犯罪のない経歴が限界を迎えると思い、アンパンマンに頼る事にした。 「歌が流れるよ、皆んなのヒーローの歌だよ、何かな」 などと期待を高めさせてから再生ボタンを押した。 しかしタップがズレたのか、アンパンマンのマーチではなく、機動戦士ガンダムのエンディング「永遠にアムロ」が流

    目を離した隙に迷子になった子供の末路の話|やーこ
  • 猫の診察で泣きそうになった話【本編】|やーこ

    を初めての病院へ連れて行く事になった。 病院が違えば、色々とルールも違うものらしい。 前の病院は気が散らないよう必要最低限しか話しかけてはいけない雰囲気であったが、こちらの病院では先生がを診察している間、褒めてくださいと言うので、変わった病院だなと思いつつも言われた通りにする事にした。 「非常に聡明な顔立ちで…」 「髪型も綺麗に整っています…」 「に対しても非常に紳士的で…」 などと、しどろもどろ褒めていると 「……僕じゃなくて、ちゃんの方を……」 と先生が震える声で訴えてきたので、ようやく己の間違いに気がついた。 しかもを驚かせないよう静かにゆっくりとした口調で誉めていた為、戦場カメラマンの渡部陽一のような口ぶりとなっていた。 気を遣ったが故に何か心に迫る雰囲気が出てしまった。 後の会話で判明する事だが、この時すでに看護師は限界を迎えていたという。 己の間違いは凄まじく恥ずかし

    猫の診察で泣きそうになった話【本編】|やーこ
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