1どんな被害が起きているの? AV出演被害の問題は、本人の意思に沿わない映像を撮影されてしまったり、同意して撮影した場合も含め、その映像の配信や販売が続けられたりしてしまうことによって、被害者の心身や私生活に長期間にわたって取り返しのつかない悪影響を与えることにあります。 こうした問題の背景には、街中で勧誘を受けたり、性的な行為等の撮影を要求されたりすることが、若い女性にとって身近なことになっている実態があります。内閣府男女共同参画局が15歳(中学生を除く。)から39歳までの女性を対象として行ったインターネット調査(令和2年(2020年))によると、「モデルやアイドルにならないか」などの勧誘を受けた経験がある人は4人に1人、さらに、勧誘を受けた・応募した人のうち、撮影の現場で事前に聞いていない・同意していない性的な行為等の写真や動画の撮影を要求された経験がある人は7人に1人となっています。