『バカタール加藤のアノ人に聞きたい!』(エンターブレイン)より。 (『週刊ファミ通』に掲載されていた、元編集長・バカタール加藤さんと有名ゲームクリエイターの対談記事をまとめた本の一部です。遠藤雅伸さんの回から) 【バカタール加藤:学問的にもゲームを見ている遠藤さんから見て、日本のゲームというもののありかたと、海外のゲームのありかたの差で感じることはありますか? 遠藤雅伸:日本の特徴的なことを言うと、日本人は、若い人になればなるほど、人より前に出てやろうという気持ちが薄いですよね。海外だと、人を出し抜くとか、人よりも点数を上げるというのが大好きなので、ルールの中でできることなら何でもやろうということがよく見られます。相手より1点でもいいから多く取って勝ちたいとか。僕は勝ち負けでどうこうしたいとは思わないので、あまりこだわらないんですけどね。 加藤:確かに、日本人には和を大事にするようなところ