1.化石エネルギーの動向 (1)石油 ①資源の分布 世界の石油確認埋蔵量は2013年末時点で1兆6,879億バレル(オイルサンドを除く)であり、これを2013年の石油生産量で除した可採年数は53.3年となりました。1970年代の石油ショック時には石油資源の枯渇問題も深刻に懸念されましたが、回収率の向上や追加的な石油資源の発見・確認によって、1980年代以降、可採年数はほぼ40年程度の水準を維持し続けてきました。最近では、ベネズエラやカナダにおける超重質油の埋蔵量が拡大していることもあり、可採年数はむしろ増加傾向にあります。 2013年末時点では、世界最大の確認埋蔵量を保有しているのはベネズエラであり、長らく1位の座を保っていたサウジアラビアは、2010年以降は2位となっています。ベネズエラの確認埋蔵量は2,983億バレルと世界全体の約18%のシェアを占めています。サウジアラビアの確認埋蔵量