http://www.videonews.com/ ニュース・コメンタリー (2016年9月24日) ゲスト:森山高至氏(建築家・建築エコノミスト) 司会:神保哲生 宮台真司 結論から言うと、豊洲問題の解決には、日本の食文化がかかっているという視点が必要だ。 かねてから様々な問題が指摘されてきた築地卸売市場の豊洲移転問題が、ここに来て、二進も三進もいかない状況に陥っている。 元々、土壌が汚染されていることがわかっているガス会社の工場跡地に、世界最大の食品市場を移転させることには、根強い反対意見があった。しかし、市場の移転によって、築地という銀座から徒歩圏内にある都内の一等地の広大な土地の再開発が生み出す莫大な経済的利益は、そんな懸念をかき消すのに十分な魔力を持っていた。旨味、といった方がいいかもしれない。 だから、もともと豊洲は食品市場の移転先として立地条件が適していたから