明治グループの製薬会社KMバイオロジクス(熊本市)は22日、開発中の新型コロナウイルスワクチンを人に接種する臨床試験(治験)を開始したと発表した。2023年度中の実用化を目指す。第一三共も同日、治験を始めた。国内で開発中のワクチンの治験は3、4例目となる。 日本でも既に米製薬大手ファイザー製ワクチンの先行接種が進んでいるが、ワクチンを将来も安定的に確保するため、国産の開発を急ぐ。 KMバイオは、20歳以上の健康な人を対象に2回接種し、安全性や効果を確かめる。まずは210人を目標とし、年内により大規模な治験を実施する計画。