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ブックマーク / book.asahi.com (101)

  • 渡辺京二さん「小さきものの近代」インタビュー 名もなき人びとの視点で|好書好日

    92歳になったいまも、幕末明治にまつわる文献の山と格闘しながら、週に原稿用紙6枚のペースで執筆を続ける。「読めば読むほど、読むべき資料が増えていく。楽しい晩年のはずが、なぜこんなにしんどいことを続けているのでしょうね」 明治国家をつくったエリートではなく、名もなき人びとが残した日記や書簡などをなるべく選んでひもとく。望むと望まざるとにかかわらず、新しい世の中に適応せざるをえなかった「小さきもの」の視点から、もう一つの近代日を描き出す狙いだ。 江戸後期、上野国(現群馬県)の農民は〈農家程(ほど)この上に安楽の者はあるまじ……云(い)いたいままの事を云いてすむ者は百姓ばかりなり〉と書いた。当時の農民には、政治権力との関わりを可能な限り避け、「自分を自分の主人として暮らそうとする知恵」があったとみる。 そして明治維新。町人たちは幕末の動乱を〈近い中(うち)に公方様と天朝様との戦争があるんだって

    渡辺京二さん「小さきものの近代」インタビュー 名もなき人びとの視点で|好書好日
    Nean
    Nean 2022/12/25
    今年10月8日付記事。“「生きてあと1年か、2年か。さあ、どこまでいけるでしょう」”
  • 和泉悠さん「悪い言語哲学入門」インタビュー 大きな主語はなぜダメか|好書好日

    言語の使われ方を研究する言語学と、ものごとの「善悪」を論じる哲学。その両分野をまたぐ言語哲学が専門だ。「メインストリーム哲学に比べて特に地味」と卑下するが、書を読めば、言語的なふるまいの「善しあし」を考察できるこの哲学の一分野が、ヘイトスピーチやデマなど現代的課題に対抗する知見に満ちていることがよくわかる。 様々な「悪い」言葉の使い方が検討される。「女/男は○○だ」と主語の大きすぎる「総称文」や、「あるべきでない序列関係を作り出したり、維持しようとしたりする」罵倒やヘイトスピーチ。トランプ前米大統領の発言など時事も絡めつつ、「悪さ」のメカニズムを解明していく。「毎日使っているから自分は言葉のことをよく分かっている、と思わないほうがいいんです」 後半は、「悪い」表現の法的・自主的な規制の可能性についても論じる。こうした議論に必ずでてくる反論が「言葉狩り」というものだが、「そもそも言葉を“狩

    和泉悠さん「悪い言語哲学入門」インタビュー 大きな主語はなぜダメか|好書好日
  • 紀伊國屋じんぶん大賞2022に岸政彦さん『東京の生活史』 長い長い交響曲のような本|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 「紀伊國屋じんぶん大賞2022」大賞に選ばれた『東京の生活史』の編者・岸政彦さん 書籍情報はこちら 「紀伊國屋じんぶん大賞2022 読者と選ぶ人文書ベスト30」は、一般読者からのアンケートをもとに、出版社や書店員による推薦も交えて事務局が集計し、ベスト30を選定。今回で12回目を迎えました。 大賞に選ばれた岸政彦編『東京の生活史』(筑摩書房)は、東京出身や在住の人、東京にやってきた人など150人の語りを聞き手150人がまとめた膨大なインタビュー集です。語り手のプロフィールも説明もなく、ただ人生の語りがあるのみ。多様な背景を持つ人々の声から、東京という都市の姿が浮かび上がってきます。 岸さんは贈呈式で、「たいへんなを作ったなと自分でも思っています。語り手150人の方、参加いただいた聞き手150人の方に心からお礼を申し上げます」と述べ、歴史学者から昔聞いたという話を交

    紀伊國屋じんぶん大賞2022に岸政彦さん『東京の生活史』 長い長い交響曲のような本|じんぶん堂
    Nean
    Nean 2022/03/01
    “語りというよりは歌を聴いている”
  • 「著作権は文化を発展させるのか」書評 みなが利用できる入会権を提案|好書好日

    「著作権は文化を発展させるのか」 [著]山田奨治 15年ほど前、私は映画評論のを刊行したことがある。作品写真を使いたかったが、使用料が多額になるので、文字ばかりのになった。当然売れなかった。 私怨(しえん)ではないと思いたいが、「著作権は文化を発展させるのか」という題に引かれた。著者の山田さんはこう書き出す。「日の著作権法の目的は、『文化の発展に寄与すること』にある。ところで、『文化の発展』とは何だろうか?」 著作権法とは、文化の作り手を、権利者として守るために存在する。そこに異を唱える人はほぼいまい。問題は、作り手の権利が強すぎて、受け手の権利がないがしろになっていないかという点である。そうなると、角を矯めて牛を殺すことになりかねない。 法律上の権利は基的にお金に換算される。お金の魔力とは恐ろしいもので、いつしかお金が価値のすべてになっている。数字に化けた「文化」はもはや「来的

    「著作権は文化を発展させるのか」書評 みなが利用できる入会権を提案|好書好日
  • 農業を守ろうとした農学が、満蒙開拓へと日本を突き動かした 藤原辰史さんが歴史を検証|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 藤原辰史さん。京都大学の研究室で 書籍情報はこちら 農主義が日の近代化を性格付けた ――『農の原理の史的研究』を1月末に出版されました。明治から昭和にかけて農学者たちを論じた内容ですが、キーワードである「農主義」とはどんな考え方なのでしょうか? 農主義という言葉をつくった日の農学者、横井時敬(ときよし)には、資主義化で工業が産業の中心になりつつある中で、日の農業を守っていこうという意識は強くあった。けれど、単に農業を守れといったのではなく、農の原理を抽出した上で、その原理のもとに農業の利益を守っていく。農業が国の中心にあり、それが潰れれば国が潰れるという切迫感が農主義の背景にありました。 戦争直後に農主義という言葉が有名になったのは、日戦争を招いた、日を軍国主義に走らせた大きな原因が農主義だったと指摘した丸山眞男の研究のおかげです。日の近

    農業を守ろうとした農学が、満蒙開拓へと日本を突き動かした 藤原辰史さんが歴史を検証|じんぶん堂
  • 百舌鳥・古市古墳群の謎に迫れ やまぬ探究、「新説」が次々 |好書好日

    国内最大規模を誇る百舌鳥古墳群(堺市)の大山古墳(写真上) なぜ巨大化?「王は天界へ」頂高めて裾野広く 古墳群の一角を占める大阪府羽曳野市は20年秋、研究者らを招いて連続市民講座を開いた。そこでは、いずれも斬新なアプローチが披露された。 まず、なぜこれほどに巨大なのか。5世紀、大王墓の規模は極限に達し、百舌鳥古墳群の大山(だいせん)古墳(伝仁徳天皇陵)や古市古墳群の誉田御廟山(こんだごびょうやま)古墳(伝応神天皇陵)の墳丘長は400メートル以上に及んだ。絶大な権威を見せつけるためというのが通説だ。 ところが、国立歴史民俗博物館の松木武彦教授の見方は少し違う。巨大化がエスカレートしたのは墳丘をより高くするためで、そこに亡き王を天に祭り上げようとした日独自の思想を読み取るのだ。 「神とみなされた亡き王は天界に行くため、古墳の頂に葬られた。偉ければ偉いほど古墳は高くなり、そのためには裾野を広げ

    百舌鳥・古市古墳群の謎に迫れ やまぬ探究、「新説」が次々 |好書好日
  • 滝沢カレンの「犬婿入り」の一歩先へ|好書好日

    撮影:斎藤卓行 私の名前は、宮子36歳。 今? 今は11110年。 ここの町じゃちょっと名の知れた、塾を営んでいる。 私の塾生は私に勉強を習いにきてるってよりも、塾終わりにみんなで話すのが何よりの楽しみって様子。 そんな塾終わりの今日も、たわいもない話で生徒たちと盛り上がっていた。 「ねぇ、先生! 犬婿入りって話、しってる?」 私は答えた。 「もちろんよ! 有名な話よ。わたしも小さい頃はよく母親に読み聞かせてもらったわ」 その返事を聞くと急ぎ足で、純粋でなんせポジティブを誇る生徒、凛ちゃんは口を開いた。 「私はこの前、お父さんから聞いたの。なんだか変な話だなって。先生にもし、犬のお婿さんがきたらどうする?」 子供は当に1秒先にも予想しない言葉を並べる。 「そうねぇ。私はもう結婚できるなら誰だっていいよー(笑)」 笑いながら言ったつもりだが、あら? 私顔かなり気になってない? と心中では

    滝沢カレンの「犬婿入り」の一歩先へ|好書好日
    Nean
    Nean 2021/02/28
  • 少女マンガ、昔は「恋愛タブー」だった 1950~60年代、ジャンル確立期振り返るオンライン展覧会|好書好日

    「少女クラブ」1961年1月号に掲載された東浦美津夫「夕月の山びこ」(原作:緑川圭子)=いずれも明治大学米沢嘉博記念図書館提供 新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの美術館や博物館が長期休館したり、入場が制限されたりしている。一方、場所と人数の制約がないオンライン展覧会のような新しい試みも見られる。 その一つが、明治大学米沢嘉博記念図書館(東京都)で開催されている「少女マンガはどこからきたの?web展~ジャンルの成立期に関する証言より~」だ。 展の企画は1999年から2000年にかけて断続的に開かれた「少女マンガを語る会」の座談会にさかのぼる。この会は、あまり記録の残っていない少女マンガのルーツをたどるべく、発起人となったマンガ家・水野英子や上田トシコ、わたなべまさこなど12人の作家が参加した。 少女マンガがジャンルとして確立された1950~60年代に現役で働いていたマンガ家たちの

    少女マンガ、昔は「恋愛タブー」だった 1950~60年代、ジャンル確立期振り返るオンライン展覧会|好書好日
  • 堀部篤史さん、大阪・天神橋の「天牛書店」に連れてって|好書好日

    堀部篤史(ほりべ・あつし)書店「誠光社」店主 1977年京都生まれ。学生時代より恵文社一乗寺店でアルバイトを始め、2015年8月まで同店店長を務める。独立後、誠光社を立ち上げ、店舗運営、イベント企画、出版を手がける。近年の誠光社オリジナル書籍に、『恥ずかしい料理』(梶谷いこ 著・平野愛 写真)『アウト・オブ・民藝 改訂版』(軸原ヨウスケ・中村裕太 著)、『ライブ漫筆』(安田謙一 著)、『書をステディ町へレディゴー』(安田謙一・辻井タカヒロ 著)。著書に『90年代のこと 僕の修業時代』(夏葉社)、『街を変える小さな店』(京阪神エルマガジン社)などがある。朝日新聞では毎月「文庫この新刊!」欄を担当中。 https://www.seikosha-books.com はじめに。京都・誠光社にて 「堀部さん、“私を屋に連れてって”が10回続いたら、その時はどうぞよろしく!」とお願いしていたのは昨年

    堀部篤史さん、大阪・天神橋の「天牛書店」に連れてって|好書好日
  • 滝沢カレンの「華々しき鼻血」の一歩先へ|好書好日

    撮影:斎藤卓行 「おーい、おーい」 「だれかー! 助けてくれー」 だだっぴろい海に向かって、それはそれはおっきく広がる声で大の男2人が叫んでいた。 そこに倒れて鼻から血を出している女が1人。 「いやーこまったなぁ。民族研究家だっていうのにこんなんじゃ、この村を案内すらできないよ」 「当だよな。船・・・・・・いっちまったな」 2人の男がなにやら、ボソボソ話している。 「当にすいません。まさかこんなひどかったとは・・・・・・」 やっとの力を使い女が話し出した。 「お、なんか話したぞ」 「当だ。あんた、大丈夫かい? 起きれるか?」 「助けは呼んだがあいにく船は見当たらないよ。迎えがくる3日後までは我慢だな」 男たちは女に話しかけた。 「あ、はい。大丈夫大丈夫。あなたたち毛皮民族のこと、しっかり取材するまでは帰りませんよ」 女は鼻を冷たい水を持ったような左手で押さえて、肩をカタカタと震わせな

    滝沢カレンの「華々しき鼻血」の一歩先へ|好書好日
    Nean
    Nean 2020/11/08
    “毛皮民族が暮らす島、ファー島。”
  • コウケンテツさん「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」インタビュー 簡単レシピの時代、男性料理家の使命とは|好書好日

    コウケンテツ 1974年生まれ。大阪府出身。料理研究家である母・李映林主催の「eirin’s kitchen」でアシスタントを経験後、2006年に独立。旬の素材を生かした簡単でヘルシーなメニューを提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。新刊『アジアの台所に立つとすべてがゆるされる気がした』(新泉社)が発売中。プライベートでは3児の父親として日々子育てに奮闘中。 公式Twitter @kohkentetsu14公式Instagram公式YouTubeチャンネル 音を言うと、もう毎日しんどい ――これまで多くのレシピを出版されていらっしゃいますが、作が初めてのエッセイになりますね。書こうと思ったきっかけがあったのでしょうか。 僕は3人子供がいるのですが、周りのママやパパのお話を聞いていると、みんな「どんなご飯を作るのか」ということが問題ではなく、毎日のごはん作りに追い詰められてい

    コウケンテツさん「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」インタビュー 簡単レシピの時代、男性料理家の使命とは|好書好日
    Nean
    Nean 2020/11/06
  • 進化した仏像の知識、アップデートのススメ 『新版仏像 日本仏像史講義』山本勉さんに聞く|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 書籍情報はこちら 表紙の仏像はお気に入りの写真 ――旧版から7年、今回は新版として出版されました 表紙は、旧版と同じ菩薩立像(東京国立博物館)で、私がとても気に入っている写真です。宝冠の横から細長い飾り(冠繒〔かんぞう〕)が垂れ下がっています。造られたときからの飾りなのですが、実はけっこうな重さがあり危険なので、展示には使えないんです。ある時、倉から発見されたんです。くねくね曲がっていますが、金属なので実際は曲がらないためつけるのが面倒なんですよね(笑)。 先がクルッと巻いているのが、とても良いイメージなので注目してみてください。実は、私の『仏像のひみつ』(朝日出版社)の表紙イラストのモデルにもなっています。 ――サブタイトルの「日仏像史講義」としたのはなぜでしょうか 元々は10冊のシリーズタイトルとして考えていましたが、それが6冊の構想になり、最終的にはこの

    進化した仏像の知識、アップデートのススメ 『新版仏像 日本仏像史講義』山本勉さんに聞く|じんぶん堂
    Nean
    Nean 2020/09/10
  • フランスの〈社会派〉マンガ「未来のアラブ人」「博論日記」 高度な表現技法で人生問う|好書好日

    のマンガが、海外、とくにフランスで大人気を博していることは、ご存知(ぞんじ)の方も多いでしょう。 いっぽう、フランスもマンガ大国で、経済的な規模では日に及ばないとはいえ、芸術的な水準においてはまったく遜色なく、日のマンガと異なる高度な表現技法を見せてくれる多くの作家や作品を擁しています。 一時期、日で翻訳され評判を呼んだメビウスやスクイテンやビラルといったマンガ家たちは、そうした感嘆すべきマンガ表現の可能性を探求した偉大なアーティストです。 また、フランスには、日と比較できる例がちょっと思いつかないような、批評的なユーモアをたたえた〈社会派〉ともいうべきマンガの領域があって、これが非常に面白いのです。 今回は、この4月に続けて日語に翻訳された〈社会派〉のフランスマンガを2冊ご紹介しましょう。 まずは、リアド・サトゥフの『未来のアラブ人2』です。 作者の名前から分かるとおり、こ

    フランスの〈社会派〉マンガ「未来のアラブ人」「博論日記」 高度な表現技法で人生問う|好書好日
  • たった一人の過激な抵抗 原一男「ゆきゆきて、神軍」|好書好日

    原一男(はら・かずお)映画監督 1945年山口県生まれ。72年、疾走プロダクションを設立。「さようならCP」「極私的エロス・恋歌1974」でドキュメンタリー作家として注目される。94年に「全身小説家」、05年には初の劇映画「またの日の知華」を公開。大阪芸大教授。 元帰還兵の奥崎謙三を追ったドキュメンタリー映画「ゆきゆきて、神軍」は1987年に公開されました。彼は「神軍平等兵」を名乗り、昭和天皇の戦争責任を過激に追及していました。常識の通じない言動には、多くの観客が違和感や反発を覚えたと思います。しかし80年代は風変わりな人や物を無理やり面白がる傾向があった。そんな時流に乗り、映画はヒットしました。 81年、神戸市に住む奥崎さんを訪ねました。7時間ぶっ通しで持論を話していました。過去に彼は、傷害致死罪などで3度有罪判決を受けています。しかし撮影を始めた当初は大変紳士的で、危険な感じはありませ

    たった一人の過激な抵抗 原一男「ゆきゆきて、神軍」|好書好日
    Nean
    Nean 2020/05/20
    2018年5月30日付インタヴュー。
  • ベストセラー「日本文学全集」全30巻完結、編者・池澤夏樹さんインタビュー 日本文学の大きな特徴は「恋愛中心」|好書好日

    構成:宮田裕介、中村真理子 「選者はぼく一人」必死で進めた こういう大きな仕事はうかつに始めてしまうもの。始めたら前に進むしかない。目の前の責務を必死でしていたら、気が付くと出口にいるんですよ。 『世界文学全集』は、河出書房新社の編集者が僕が住んでいたフランスまで来て依頼されました。もう全集の時代ではないよ、と断った。ただ、選者はぼく一人というのが気になった。断ったのに、家へ戻ると何となくリストを考え始めているわけ。最終的には、東ヨーロッパやラテンアメリカが増え、女性作家が多くなり、移動が主題の作品が目立った。文学は世界の変化を書いてきたのです。 2011年3月に『世界文学全集』の最終刊が出ました。その間、『日文学全集』を出したい、その編者にもなってほしいと依頼されたのですが断っていた。海外文学は読んできたけれど、日の古典や近代は僕にはできないと。完結した翌日に、東日大震災が起きまし

    ベストセラー「日本文学全集」全30巻完結、編者・池澤夏樹さんインタビュー 日本文学の大きな特徴は「恋愛中心」|好書好日
    Nean
    Nean 2020/04/02
  • 滝沢カレンの物語の一歩先へ|好書好日

    読書趣味だけれど、1行読むたびに想像がふくらんで1年で1冊しか読めないという滝沢カレンさん。ならば、とのタイトルから滝沢さん流の物語をつむいでもらいました。世界の名作も、日の文豪の傑作も、滝沢さんの手にかかれば別の物語に大変身します。

    滝沢カレンの物語の一歩先へ|好書好日
    Nean
    Nean 2020/02/02
  • 「私は本屋が好きでした」書評 書店に問いかける職業倫理|好書好日

    私は屋が好きでした あふれるヘイト、つくって売るまでの舞台裏 著者:永江朗 出版社:太郎次郎社エディタス ジャンル:エッセイ 私は屋が好きでした あふれるヘイト、つくって売るまでの舞台裏 [著]永江朗 ヘイトスピーチ対策法が施行されて3年半。昨年12月には川崎市がヘイトスピーチ禁止条例を制定した。しかし、じゃあ書店にあふれる「ヘイト」は? 書は日でもっとも書店事情に通じたライターによる試行錯誤の記録である。 書店は売るを自由に仕入れられるわけではない。取次から配されたを並べるのが事実上の仕事。しかしそれでも、と著者は考えるのである。「こういう置き方をしなくてもいいんじゃないか?」「返品しちゃえばいいのにな」 書店経営者から取次、版元の編集者まで、関係者への取材を重ねることで、彼はひとつの結論に達する。商売だからという言い訳は〈「そので傷ついたり怯(おび)えたりする人が

    「私は本屋が好きでした」書評 書店に問いかける職業倫理|好書好日
    Nean
    Nean 2020/01/31
    “商売だからという言い訳は〈「その本で傷ついたり怯(おび)えたりする人がいても売りますよ」という開き直りと同じである〉〈その本が社会に及ぼす影響についての責任は書店も問われなければならない〉”
  • 【募集終了】フルポン村上の俳句修行(番外編) みなさんから「上半身の一部」を入れた俳句を募集します!|好書好日

    フルーツポンチの村上健志さんが、さまざまな句会にゲスト参加して腕を磨く「フルポン村上の俳句修行~わかったつもりでごめんなさい~」。2018年10月の連載開始から1年を迎えるのを記念して、作句ではなく「選句」を修行しようと、みなさんからTwitter俳句を募集することになりました。村上さんが、俳句の経験に関係なく「ラッキーパンチのような句も集まるように」と決めたテーマは「上半身の一部」を句の中に入れること。ひじや鎖骨、内臓、顔のパーツなどどこでもいいのですが、上半身限定なので「膝」を使った句はご遠慮ください。 ご応募いただいた俳句は村上さん自身が選句し、「天・地・人」の3賞を決定して連載内の記事で発表します。経験者も未経験者も、若者もご年配も大歓迎ですので、ご家族でふるってご参加ください! 投句方法 好書好日の公式Twitterアカウント「@BOOK_asahi_com」をフォローし、ハッ

    【募集終了】フルポン村上の俳句修行(番外編) みなさんから「上半身の一部」を入れた俳句を募集します!|好書好日
    Nean
    Nean 2019/10/11
    へぇ~。賞品的にパスだけれど。
  • 高橋直子さんインタビュー「オカルト番組はなぜ消えたのか」|好書好日

    文:北林のぶお 写真:斉藤順子 高橋直子(たかはし・なおこ)大学研究員、リサーチャー 1972年、秋田県生まれ。國學院大學文学部を卒業後、1998年からリサーチャーとして数々のテレビ番組制作に携わった。2007年から國學院大學大学院文学研究科でメディアと宗教をテーマに研究し、博士課程後期修了。現在は同大学院特別研究員で、専攻は宗教学。共著に『神道はどこへいくか』(ぺりかん社)、『バラエティ化する宗教』(青弓社)。 リサーチャーとしての違和感が研究の契機 ――研究者とリサーチャーという二足のわらじは、ずっと続けておられたのですか? 実際は勤労学生と言った方がいいですかね(笑)。2018年の3月に博士課程を修了したばかりなので、研究員としてはまだ1年目なんです。大学を出てリサーチャー専門の会社に入って、その後はフリーのリサーチャーとして働いていました。母校の大学院の社会人入試を受けた時は、30

    高橋直子さんインタビュー「オカルト番組はなぜ消えたのか」|好書好日
  • 日本のロック熱は女子の〝好き〟エネルギーが作ってきた 映画「ボヘミアン・ラプソディ」公開を機に振り返る|好書好日

    映画「ボヘミアン・ラプソディ」から©2018 Twentieth Century Fox 映画「ボヘミアン・ラプソディ」が公開されて話題だ。イギリスのロックバンド、クイーン、そのヴォーカルのフレディ・マーキュリーに焦点を当てた伝記映画。なるほどクイーンは映画が作られるにふさわしいスーパースターだが、1973年のデビュー当時は国では全く人気がなく、評論家たちにも大不評で「グラムロックの残りカス」とまで書かれたとか。残りカスって……どうよ? よもや半世紀後に伝記映画が作られるとは、書いた評論家も思わなんだろう。 クイーンのフィーバーは日から世界へ そんなクイーンを最初に注目し、人気を獲得したのは、実はここ日。しかも音楽雑誌の女性記者の先見の明からだった。その記者とは東郷かおる子。後に、音楽雑誌「ミュージック・ライフ」の編集長となるが、1973年当時はそこの1記者だった。 「ミュージック・

    日本のロック熱は女子の〝好き〟エネルギーが作ってきた 映画「ボヘミアン・ラプソディ」公開を機に振り返る|好書好日