ラッセル幸福論 (岩波文庫) 作者: B.ラッセル,安藤貞雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1991/03/18メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 71回この商品を含むブログ (63件) を見る 実践的幸福論 ラッセルの幸福論は、文献や対象を研究することで紡ぎ出されたものではなく、内省によって生み出されたものである。そこには、幸福に生きるためのヒントがある。ラッセルにとって不幸とは、あまりにも自分自身に関心が強すぎるがために生じる。自分への関心が強くなると、周囲との比較に囚われ、ナルシズム、虚栄、誇大妄想、妬み、見せびらかしの消費を生み、世評を気にして生き続けることになる。また、周囲が自分に無関心である場合、世の中の人々は自分を迫害していると考えたりもする。 自分への過度の関心から逃れるための一つの方法は陶酔であるが、それによって得られる幸福はいんちきで不満足なもだとラッセルは
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