「日本学士院賞」は、日本の研究者にとって最高の名誉とされる賞である。その中からさらに選ばれた人だけに「恩賜賞」が授与される。明治43(1910)年に創設され、翌年に授賞式が始まって以来、初の女性の単独受賞者が誕生したのは2021年、実に111年目のことだった。その栄誉に輝いたのが数学者の石井志保子さんだ。
![「専業主婦になる覚悟がなかった」 最高の名誉を受けた女性数学者72歳が結婚を経て「ものになる」まで〈dot.〉](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ee5496aef350a084255b63d82a071da1980d5013/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdot.asahi.com%2FS2000%2Fupload%2F2023011100066_1.jpg)
Introduction裳華房から出版されている 「手を動かしてまなぶシリーズ」 が人気を集めているようです。今年の秋頃、私も 藤岡敦「手を動かしてまなぶ 線形代数」 を読みました。 挫折しにくい工夫がなされていて、高校~大学の良い架け橋になっている本だと感じました。初めて線形代数を学ぶ方におすすめです。 そこで今回は、主に「手を動かしてまなぶ 線形代数」を読んでいる人や、線形代数を学び始めている人に向けた記事を書いてみたいと思います。 内容としては「3項間漸化式の一般項を線形代数で求める」という、定番すぎるものです。しかし、高校~大学の架け橋となる上、線形代数の練習になる良いトピックだと思ったので、取り上げてみたくなりました。 線形代数を使うことで、小高い丘から見下ろすような感じで3項間漸化式を眺められるのではないかと思います。 また、対角化まで勉強していなくとも「これから線形代数を学ぼ
この記事はFOLIO Advent Calendar 2022の23日目です。 ソフトウェア2.0 ソフトウェア2.0 という新しいプログラミングのパラダイムがあります。これは Tesla 社のAIのシニアディレクターだった Andrej Karpathy が自身のブログ記事("Software 2.0")で提唱した概念で、 ニューラルネットワーク のような最適化を伴うプログラムを例に説明されています。 従来のプログラム(Software 1.0)は人間が命令に基づいたプログラムを作成し、望ましい挙動を行わせます。それに対してニューラルネットワークのようなプログラム(Software 2.0)では人間はある程度の自由度をパラメータという形で残したプログラムを作成し、「入出力のペア」や「囲碁に勝つ」というような教師データや目的を与えてプログラムを探索させるというものです。 画像出典: "So
はじめにこんにちは堀川です!これは日曜数学アドベントカレンダー2022の17日目の記事です! 数日前、立体射影を作ってツイッタァで少しバズりました。 ちょっと制作物が気に入らなかったので作り直しました。 惚れ惚れする出来栄えでしょう。材料費は画用紙2枚で90円です。今日のアドベントカレンダーの記事では、この曲面模型と立体射影について話します! 立体射影って…何?立体射影とは、(北極を除いて)球面と平面の各点を全単射で対応させるものです!球面と言っても2次元である必要はなく、一般の$${n}$$次元でOKです。最も単純な1次元球面(=円周)の場合は下図のようになります。 1次元の立体射影図を見て分かるように、円周上の1点と直線(1次元の平面に相当)上の1点が対応しているのが分かると思います。 2次元なら以下の図のようになります。 2次元の立体射影3次元では図が描けないですね。上記のような図を
【読売新聞】POINT ■数学は一般の人が持つイメージとは逆に、ルールがない自由な学問だ。どんな分野に応用できるかではなく、研究者の好奇心が研究の原動力となる。研究成果を世界中の研究者が共有し、議論することでより大きな成果が生まれる
■なぜ、正しく計算できないのでしょう? まず、最初の $333.75b^{6}$ を手計算してみましょう。 $b^{6}$ は、$1,314,174,534,371,215,466,459,037,696$ なので、$438,605,750,846,393,161,930,703,831,040$ です。 次の項のカッコの中を計算していきます。 $11a^{2}b^{2}$ は、$72,586,759,116,001,040,064$、 $b^{6}$ は、$1,314,174,534,371,215,466,459,037,696$、 $121b^{4}$ は、$145,173,518,207,904,485,376$ なので、 カッコの中は $-1,314,174,606,957,974,558,362,483,010$。 それに$a^{2}$ を掛けて $-7,917,111,779
Manim Community Edition# Animating technical concepts is traditionally pretty tedious since it can be difficult to make the animations precise enough to convey them accurately. Manim relies on Python’s simplicity to generate animations programmatically, making it convenient to specify exactly how each one should run. Take a look at the Example Gallery for some inspiration on how to create beautifu
以下を紹介する。(2022年6月8日最終確認) ・「教科書図書館」 公共財団法人教科書研究センターの附属図書館。戦後の検定教科書、教師用指導書などを収集。 研究者や学生など調査・研究のため利用可能。利用方法についてはホームページ参照。 ・「国立教育政策研究所」 研究の紹介のひとつに、「算数・数学の教科書」の研究があり、アメリカ、カナダ、イギリスなど の教科書の特徴などの掲載がある。 ・「math trailblazers」 アメリカで使用している教科書のタイトルなどが確認できるサイト。 ・「学林舎」 アメリカで使われている教科書を販売している書店。 参考にしたレファレンス事例、調べ方 ・「アメリカの中学・高校相当の数学の教科書が読みたい。」 近畿大学中央図書館 管理番号:20170213-1 ・「アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、インド、中国、韓国など、海外の中学生相当の子供たちは、
清水団(@dannchu)さんの「たくさん玉を入れ替えた後の確率」の問題が面白そうでしたので,sympy を使って調べてみました。 問題 はじめ,袋Aには白玉10個,袋Bには赤玉10個入っている。 <操作> Aから1つBに入れ,Bをよくかき混ぜ,Bから1つAに戻しかき混ぜる。 この<操作>をたくさん繰り返すと… 問題1. 「袋Aに白玉が5個,赤玉が5個入っている」状態に近づくと言えるか? 問題2. この<操作>をたくさん繰り返したのちに,袋Aから玉を1個取り出すとき,それが白玉である確率は,1/2に近づくか? 漸化式を立てる $n$ 回の試行後に,袋Aに白玉 $k$ 個,赤玉 $10-k$ 個が入っている確率を $p_{n,k}\ (n\geqq 0, 0\leqq k\leqq 10)$ とおきます。 $n$ 回目から $n+1$ 回目への推移を考えます。 $n+1$ 回目の試行後に袋A
Manabu Hagiwara, 萩原学, on manau.jp Manabu Hagiwara, 萩原学, Official Web-site メニューとウィジェット
Introduction 高校の教科書などで紹介されている「$\sqrt{2}$は無理数」の証明について、「そもそも$2$乗して$2$になる正の実数の存在が証明されていない」といった指摘を見かけます。 今回は「区間縮小法の原理」を使いながら、$2$乗して$2$になる正の実数の存在を確認していきます。 ※中間値の定理ですぐ確認できる事実ではありますが、実数についての勉強もかねて、「区間縮小法の原理」を使ってみようと思います。 ※実数について、よくわかっていないので「これを仮定したらマズいよ」という性質を使っているようであれば、ぜひコメントなどください。 ※最初に本記事を公開したときには「$\sqrt{2}$は実数であることを確認する」といった表現をしていましたが、それでは「(実数なのかどうかわからないものではあるが)$\sqrt{2}$が定義されていて、それが実数であることを示す」という意味
Even more pi in the sky: Calculating 100 trillion digits of pi on Google Cloud Records are made to be broken. In 2019, we calculated 31.4 trillion digits of π — a world record at the time. Then, in 2021, scientists at the University of Applied Sciences of the Grisons calculated another 31.4 trillion digits of the constant, bringing the total up to 62.8 trillion decimal places. Today we're announci
その誕生を地元新聞も経済新聞も記事にしなかった。2年後、『コードの情報を白黒の点の組み合わせに置き換える』と最下段のベタ記事で初めて紹介された時、その形を思い浮かべることができる読者はいなかった。いま、説明の必要すらない。QRコードはなぜ開発され、どう動くのだろうか。 QRコードは、自動車生産ラインの切実な要請と非自動車部門の技術者の「世界標準の発明をしたい」という野心の微妙な混交の下、1990年代前半の日本電装(現デンソー)で開発された。 トヨタグループの生産現場では、部品名と数量の記された物理的なカンバンが発注書、納品書として行き来することで在庫を管理する。そのデータ入力を自動化するバーコード(NDコード)を開発したのがデンソーだ。 バブル全盛の1990年ごろ、空前の生産台数、多様な車種・オプションに応えるため、部品も納入業者も急激に増え、NDコードが限界を迎えていた。63桁の数字しか
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