「まず、優秀なスキルや経歴がある2割の人たちは、問題なく働き続けられます。また別の2割の人たちは『働けるなら』と、仕事内容や活かせるスキルに拘らず働き口を見つけます。問題は残りの6割の人たち。この層は大企業の看板に頼って仕事をしてきてスキルがなく、一方で仕事内容への拘りがあり、仕事を見つけづらい。しかもこれまでの経験が邪魔して変われない、これが多くのシニアがなかなか再就職できない問題の根源だと考えています」 そう話すのは、経験やスキルが豊富なプロ人材と呼ばれるミドルシニア層と、課題を抱えた企業を結ぶ人材マッチングサービス「プロドア」の生みの親である、東京海上日動キャリアサービスの市原大和さんだ。市原さんがプロドア事業開始に向けて各所に行ったヒアリングから、働きたいシニアが抱える問題がさらに詳しく見えてきたという。