米最高裁、「右傾化」に揺らぐ信頼 バイデン政権は対決姿勢 2022年07月03日07時20分 米ワシントンの連邦最高裁周辺で、抗議デモの警戒に当たる警官=6月30日(EPA時事) 【ワシントン時事】米連邦最高裁が人工妊娠中絶や銃規制など、世論が割れる問題で「保守寄り」の判断を次々に下した。トランプ政権で保守的な判事が増えたことが背景にあるが、党派色を隠さない姿に国民の信頼は急降下。バイデン政権は、11月の中間選挙に向けたリベラル層の支持拡大を意識し、最高裁との対決姿勢を強めている。 米最高裁に過半数が否定的 中絶判決で逆転―世論調査 「最高裁の常軌を逸した振る舞いが(米国を)不安定にしている」。バイデン大統領は6月30日、訪問先のマドリードでの記者会見で異例の批判を展開し、立法措置などで最高裁判断に対抗する構えを示した。 6月30日に今開廷期末を迎えた最高裁。その右傾化傾向は、同月の重要判