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ブックマーク / deztec.jp (11)

  • 結論オリエンテッドな議論

    1. 最近、議論せずとも異論をぶつけてくる相手の考え方が理解できる(ような気分である)と書いたところ、「そのコツを教えてほしい」と要望が寄せられました。以下、回答いたします。 結論オリエンテッド(結論第一主義、結論志向)という考え方を理解することが、唯一最大のポイントです。 2. 誰の主張に対してであれ、明確にNOを突きつける人は、立場のハッキリした人だといえます。従来、こうした相手の考え方を理解するために発せられてきた言葉は「なぜ、そう考えるのか?」でした。相手の主張の背景には「理由」や「根拠」があるはずだ、というわけです。 しかし結果はどうだったでしょうか? 要求に応じて提示された論拠をていねいに潰していっても、相手の主張の根幹はブレないことが多かったはずです。「でも、でも」といっそう意地を張り、ますます手がつけられなくなっていった記憶、皆様にもあろうかと思います。 逆に、枝葉末節にこ

  • 徳保隆夫、いよいよ死に体か

    たまに例外もあるけれど、たいていリンクやブックマークが集まるのは最初の問題提起。以降、異論・反論に応えていっても、どうも今ひとつ反応がない。それも当然か。主張の核心をひっくり返す場合を除けば、ようするに言葉足らずを補っているだけなのだから。 私の場合、立ち位置が決まるときにはスパッと収まることが多い。しばらくAさんとBさんの対話を眺めていて「どちらの主張にももやもや感があるなあ」と思っていたものが、Cさんのコメントを読んだ途端に「これだ!」と天啓を受ける。面白いのは、そうして定まった主張は必ずしもCさんに賛同するものではないこと。 このところ、私は異論・反論を黙殺することが多くなっている。自分の経験に照らし合わせてみても、いったんスタンスが明確になってしまうと、ちょっとやそっとのことでは動かない。安定してしまうのだ。過去の対話を思い出すに、これは私一人の傾向ではなさそうだ。 対話のパターン

  • 「フラット化」を自分に都合よく解釈する人々

    ネット世論の「拠って立つ場所」とは(佐々木俊尚さん) あられもない言い方は避けるが……(id:finalvent さん) 責任を問うた者は、いずれみずからの責任も問われる。結局のところ、だれもアウトサイドに出ることはできない。アウトサイドに出ることができるのは、発言しない人たちだけなのだ。 インターネットのフラット化の果てには、まだ広大な地平が広がっているように思える。 私も意図的に韜晦に書くことがあるので人のことはいえないが、これ、意味不明。 「誰もアウトサイドに出ることができない」はぁ? 佐々木俊尚さんの発言を引用して finalvent さんが意味不明と感想を述べた、という状況。 私の解釈は、「発言」は何らかの価値体系を背景に持つため、あらゆる「発言」は価値体系の外側から簡単に攻撃されうる。ただしその批判もまた言語化された時点で拠って立つ価値体系が限定されてしまい、包括的な批判とはな

  • 趣味のWebデザイン - 「そういうものか」という感覚―ネットでの騒動を考える

    若隠居の徒然日記 2005年3月 2005年4月 若隠居さんは人権擁護法案について反対からウィークな反対へ遷移された方。その過程を記す多くの記事において、若隠居さんは何度も何度も、嫌っていたはずの陰謀論へと流されそうになります。自分には理解できない他人の行動に対する、最も簡単な説明が陰謀論であるわけです。ひょっとすると、稀に当に陰謀が存在するケースがあるのかもしれない。けれども、たいていそんなものは庶民の想像の産物に過ぎないのだと思う。 私はひとつの縁があって、高校時代にはあちこちの「偉い人」に会って話をする機会を得ました。みなふつうの人でした。空港建設反対派だったはずの元社会党国会議員・小川国彦さんが空港建設推進の旗を掲げて成田市長になったとき、唖然とした市民は少なくありませんでしたが、これだって何の陰謀でもない。人のやることだから、多少は汚い話もあったでしょう。ではそれが全てか。違う

  • 趣味のWebデザイン - 「ことのはを巡る」を考える会(仮称) 欠席のご連絡

    1.ご連絡 コメントできなかったのでこちらで。 「ことのはを巡る」を考える会(仮称) もう一度整理してみるお! 呼びかけする相手のリストの中に私の名前がありますが、私は参加しないので、呼びかけは無用です。名前を出してみただけで実際には呼ばないというアレだろうとは思いましたが、まあ一応。 私としては、松永さんがいつの間にか元気に(?)活動を再開されている風なので、もういいです。やりたいことはやったし、いいたいことはもう書いた。これ以上、私の中に何があるわけでもない。ようするに、面倒くさい。やる気のない人間が座の一角を占めても、みな不愉快になるだけでしょう。 ハイエナブロガーの出番は終りました。 「そういうものか」という感覚―ネットでの騒動を考える(2005-04-16) 2.補記 住所公開しているんだから突撃すればいいじゃん 蛙さんとこの日記は筆者が大勢いるので誰が書いたか不明だけど、常識

  • 趣味のWebデザイン - 「高円寺の女」書籍化とサイトの人気

    あたしナツコ。高円寺の女 BLOGAWARD のgooブログ推薦ブロガー第2位にも選出されている高円寺の女をまとめた。 高円寺の女はgooブログのアクセスランキングでは150位前後に位置しており、1日350~600人程度の訪問者数といいますから、中堅テキストサイトですよね。通常であれば、を出すなんて無理なのです。 ここで思い出すのが辛酸なめ子さん。なめ子さんもウェブサイトの方は特別に人気があったわけじゃないけど、作家としては大成功。芸能人ブログで眞鍋かをりさんが大人気ですが、テレビでの人気はそれほどじゃないのは、みなさんご存知の通り。タダ読みウェブコンテンツでの成功と他のジャンルでの成功とは必ずしもリンクしていない。ウェブサイトと書籍なんて、非常に近いようでいて、じつはそうでもない。 「高円寺の女」は非常に癖のある内容であり、さして売れないだろうと思います。けれども、ブログの1日平均読

    Parsley
    Parsley 2006/03/11
  • タイトルだけ見て脊髄反射する人々 (愚者の嘲笑)

    これは酷い 一番いいのはサラリーマン 二年後↓ サラリーマンなんか今すぐやめなさい ?B のコメント一覧を見ると、見事に脊髄反射の嵐。タイトルだけで判断する軽薄さ。 1998年7月 文庫版(2002年6月) 2004年4月 もともと堀紘一さんはどこかで聞いた話を裏取り無しで書いてしまう困った方なので、あまり弁護したくはない。しかし「愚者の嘲笑」を看過するのも気持ちが悪い。 1998年の「一番いいのはサラリーマン」は、要領が悪くて損をしている庶民に向けて書かれたです。コツを押えて仕事をすれば、そこそこの成果を十分に出すことができるはずで、きっとあなたにとってサラリーマンはいい職業だと思うよ、という内容。一方、能力にあふれている(はずの)幹部候補生たち=ビジネスパースンに対しては、高い目標を持って頑張れよ、とハッパをかけています。 2004年の「サラリーマンなんか今すぐやめなさい」は主にエリ

    Parsley
    Parsley 2005/11/18
     堀氏は確信犯的に相反するタイトル付けたと思いますケドね。
  • 趣味のWebデザイン - 最初から敗北を運命付けられている闘い

    BI@K::2ちゃん軍板の方々へ(2005-11-08) 私が思い出したのは、BI@K:writings:書評(2003年)に収められた「経済論戦/いまここにある危機の虚像と実像」(野口旭著)の書評でした。bewaad さんは、こう書いていらっしゃる。 野口旭は、リフレ派の中でも活発な活動をしている学者の一人であり、その著作も多い。しかし、書には、微妙な方向転換が感じられる。といっても内容が、ではない。デフレの害への警鐘に始まり、構造改革論や中国アメリカなど外国に罪をなすりつける議論を排し、オーソドックスな経済学に立脚しつつ金融緩和を説き続けていることは、野口の以前の著作と同様である。異なるのは、野口の姿勢だ。 例えば、書と似通った狙い・内容である「経済学を知らないエコノミストたち」においては、経済学の知見を広めることが現在の日の窮状を救うとの信念が全体を覆っていた。しかし、書に

    Parsley
    Parsley 2005/11/09
     タイトルが既に絶望的にリフレ派の置かれている現状を要約している。
  • 2ヶ月に1回、1~2時間でも多すぎる?

    サルかゴリラになった気分でした。 民主党のブロガー懇話会に出席された R30 さんの感想。 速記録などを見ても、やっぱり趣味のブログなんて、社会的には無意味だなと思った。個人のレベルでは有意義なのだろうけれども。 国会議員に国民の声が届いていない、というイメージは現実に即していない。比例代表単独の議員はどうか知りませんが、選挙区選出の議員はしばしば集会を開催しており、その少なからずは、支持者でなくとも参加できます。ブロガーさんたちが質問された内容の大半は、何も党首や幹部に直接ぶつける必要のないものだったと思う。忙しい人の時間を割くだけの意味があったかというと、いささか疑問があるということです。 ブロガー側の面々のはしゃぎっぷりはよくわかる。政治の話題に興味関心を持っている人が、目の前に野党第1党の党首と国会議員数人を連れてこられて、「何でもいいたいことをいっていいよ」と水を向けられて、気分

  • 社会学者への不満

    反対の反対は賛成?反対? 鈴木謙介さんの問題意識に、なぜ私がたいてい共感しないかといえば、「電車男みたいな作り話に踊らされてるのはバカ」みたいなことをいっている人は、結局、世の中の少数派に過ぎないし、今後もそうであろうと予測するからです。ホワイトバンドの問題点に感心して、「みんなで一緒に何もしない」ことを要求する「やらない平等主義」を明確に主張しだす人々が世間の多数派になるとは、とても思えない。 どうも鈴木謙介さんの暮らしている世界にはウェブの先端ユーザみたいな人ばっかりがいるみたいで、そのあたりの予測、社会の状況に対する認識が非常に偏っているように思う。 愚民化、というのはそういうことなのだろう。必要なのは、愚かな小賢しさを身につけることではなく、賢い愚かさを身につけることであるのだと思う。動員されるならば、賢く動員されればいい。騙されたくないから何もしないのなら、そのまま樽に入って一生

  • 趣味のWebデザイン - 政局メモ・1

    今日、参議院会議で郵政民営化法案が否決され、小泉純一郎内閣総理大臣(自由民主党総裁)は衆議院を解散、国民の信を問う大博打に打って出ました。ついに「(変わらないなら)自民党をぶっ壊す」という公約を実現したのでした。 政治家ってのは、やっぱり偉いものだな、と思う。負けるとわかっていて解散するのです。消費税率を上げたら選挙に負けるのはわかりきっていても、橋首相は決断したのだし、政治家は国民がいうほど権力の座に執着しているわけではない。地方公共団体の合併だってそうです。人員が減るのは議員だけ。ひとり損をする政策を、住人のために可決する。もちろん、きれいごとだけではないのでしょう。ただ、私利私欲が議員の根源的な原動力ではないことは、有権者も知るべきです。 政治家がみな御殿を建てるわけじゃないよ。むしろそんなの、例外といっていい。小泉首相の自宅だって、見ればただの民家で、近所の歯医者の方が立派な家

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