佐久市長土呂の協同組合「信州ミートパッカー」は15日、信州ハム(上田市)から委託されて同組合佐久加工センター(佐久市長土呂)で加工、出荷した牛肉の一部で、「県産黒毛和牛」ではない国産の牛肉に、県産黒毛和牛の個体識別番号を付けて出荷する不適正表示があったと発表した。牛の生産履歴を管理する牛肉トレーサビリティー法と日本農林規格(JAS)法違反の疑いがあるとして、関東農政局、県農政部が原因や流通先などを調べている。 行政による店頭での抜き打ち検査により、ラベルの個体識別番号と肉のDNAが一致しないことが発覚。2月中旬、信州ハムに指摘があった。同組合で調査したところ、牛肉の出荷担当の男性職員2人が、個体識別番号を付け替えていたことを認めたという。 同組合によると、本来、出荷担当職員は在庫調整や個体識別番号が入ったラベルを発行する作業はしないが、この2人は職務外の行為をした可能性がある。職員は「