農林水産省の職員がコメの在庫量などの調査データを捏造(ねつぞう)していた問題で、同省は16日、職員2人を追加で懲戒処分とし、上司2人についても監督責任があるとして口頭注意にしたと発表した。 懲戒の職員は2人とも処分されていたが、今回、捏造の回数などがさらに多いことが判明。同省は「調査が甘かった」と陳謝している。同省によると、2人のうち、停職12か月になった九州農政局の男性職員(47)はコメの在庫量調査で、07年10月〜09年3月、調査対象を訪問するとして計92回の出張などをしながら、実際には公園で時間をつぶしていた。昨年5月の処分(停職1か月)では、虚偽出張は17回とされていた。データ捏造も49回とされていたが、54回だった。