続発する大規模情報漏えい事件の“抜本的”な対応策を考察する 後付けの対応より、セキュアなアプリケーション実装、定期的なセキュリティ診断、毎日の脆弱性情報ウォッチが重要 訳あって、しばらく本コラムの更新をお休みしていましたが、この度、再開することになりました。私は人事異動に伴い、現在は富士通のクラウドCERT室という部署に所属しています。CERT(サートと読む)は、「コンピュータ緊急対応チーム」(Computer Emergency Response Team)のことです。 このクラウドCERT室とは、富士通がグローバルに展開するクラウドサービスのセキュリティの維持/向上、およびインシデントが発生した際にスピーディーな対応を行うための組織です。具体的には、セキュリティの脆弱性などの情報収集/分析、セキュリティ診断/監視、インシデントの発生防止策の検討/発生時の対応、情報セキュリティガバナンス