産経のコラムの件。 書いたのは犯罪心理学者だそうで、「児童への加害者は近親者が多い」とか「児童の被害は件数こそ少ないものの大きく取り上げられる傾向にある」とか「被害児童はその後の人生を狂わされやすい」とか「児童への加害者は成人に対する性的嗜好も持ち合わせてるケースが多い」とか、おおむね正しいことを言ってるんだけど、その中にいくつか酷い記述が混じってます。大きく2箇所あるので、原文を引用しつつ説明したいと思います。 1つ目。 小児性愛はアメリカ精神医学会の診断基準(DSM−IV−TR)によれば性嗜好(しこう)異常の一つであるが、小児性愛に基づく行為自体が犯罪となることが多いわけで、性嗜好異常の中でも社会的に最も危険なタイプである。 まず前半ではDSMを持ち出して、あたかも小児性愛全般が精神医学的に見て異常であるかのようなことを言っていますが、これはミスリードです。DSMは様々な精神障害を診断