鉄道連絡船 青函連絡船や宇高連絡船など、日本では国鉄の解体とほぼ時期を同じくして姿を消した輸送手段である。しかし視線を海外に向けてみるとイタリア・メッシーナ海峡や中国・琼州海峡などを始めとしてまだまだ現役である。(本記事では鉄道車両をそのまま航送する船を鉄道連絡船として扱っている。なお列車の到着と合わせて発着する連絡船であれば南海フェリーなどが日本でも現役である) 筆者はそのような現役の鉄道連絡船のひとつである、トルコ・ヴァン湖を横断する連絡船を2022年3月25日に訪問した。 この航路はトルコとイランを結ぶ路線上に位置し、それぞれの首都であるアンカラとテヘランを結ぶ国際列車をはじめ、イランと欧州方面を結ぶ貨物列車が走る鉄路の大動脈を形成している。 航路はビトリス県タトワン(Tatvan)とヴァン県ヴァン(Van)間90㎞を約5時間かけて結んでいる。 それでは実際の訪問の様子を写真をまじえ