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  • 香港の大学が助教に1600万払う理由 - Willyの脳内日記

    前回のエントリー「大学教員"1600万貰えるから海外移籍"から考える頭脳流出問題」では日からの頭脳流出全般について書いた。 この問題が注目を浴びて分かったことの一つは、日国内だけを見ている一般の人には世界が専門家に払っている給料水準がよく分かっていないということである。そこで今回は香港の大学がなぜ助教に円換算で1600万円も払うのかということを少し詳しく書いてみようと思う。 (1) 経済学者の給与水準 圧倒的な規模を誇る米国の大学産業では、給与水準は分野毎に決まる。医学部、ビジネススクール、ロースクールなど他の労働市場で付加価値の高い分野の教員の給与が圧倒的に高く、エンジニアリングスクールや経済学科などがこれに続く。 米国の経済学科で博士新卒のテニュアトラックに支払われる9ヶ月分のサラリー(米国の大学では9ヶ月契約が一般的であり人によっては外部からの資金を獲得して追加で1〜2ヶ月分の上

    香港の大学が助教に1600万払う理由 - Willyの脳内日記
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    R2M 2017/05/05
  • 昭和のままの経済統計のしくみ - Willyの脳内日記

    日経電子版が、「麻生財務相が10月16日の経済財政諮問会議で、消費や賃金といった経済統計の精度を高めるよう提案した」と報じた。これは日に限った話ではないが、経済統計に関しては集計方法や利用方法があまりに旧態依然としており、経済予測の正確性に悪影響を及ぼしているので、少し解説しておきたい。 大局的に見れば、経済統計の正確性が問題になるのは、低成長下でより細かい数字が経済政策の方向性に影響を与えるからだ。経済成長率が10%の時には0.5%ポイントの誤差はあまり問題にならないが、成長率が0.5%の時に0.5%ポイントの誤差は政策の方向性に大きな影響を与える可能性がある。 一方で、経済指標の計測が近年難しくなっているという構造的な要因も存在する。例えば、個人や企業の経済活動を調査する際、時間に伴う変化を少ないノイズで観測できるのは、選ばれた標を継続的に調査するパネル調査という方法だ。この方法は

    昭和のままの経済統計のしくみ - Willyの脳内日記
  • 最低賃金は大幅に上げるべき - Willyの脳内日記

    政府が最低賃金(全国平均)を1000円に引上げる方針を発表した。現在の最低賃金は、798円なので約25%増ということになる。当面は年3%程度引上げる計画のようだ。一見それなりに大きな目標に見えるが、様々な点を考察すると、むしろ年3%では遅過ぎるくらいであるということが分かる。各方面から、点検してみよう。 1.経済学の基的な考え方 自由で完全な競争が成り立っている経済では、最低賃金引き上げは単に雇用を減少させる。賃金は既に需給によって決まっているのだから、最低賃金を800円から1000円にすれば時給800円や900円の仕事は単に消滅してしまうというわけだ。その結果、失業率が上昇するから生産水準も低下する。 しかし、実証分析の分野においては賃金引き上げの雇用や景気への影響は必ずしも明らかでない。転職活動のコストが高い場合には、労働者が不当に安い賃金に甘んじたりする場合には最低賃金引上げは望ま

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    R2M 2015/11/28
  • 日本人を米国一流大学院に大量に送り込む方法 - Willyの脳内日記

    近年、日は国を挙げて「グローバル人材の育成!」 なんてかっこいい事を言っているけど、要は 「日国内は空洞化してもうそんなに雇用を確保できないんだよね」 ということだろう。 大学についても国や地方の財政悪化と少子化が相まって、 20世紀末までの規模の研究者を国内で維持することは不可能だ。 国としては「日の大学の国際競争力を強化する」 という方針を立てないと国策として話が閉じないのは分かるのだけど、 現実問題として日人研究者を質・量ともに維持していくためには、 海外の大学に籍をおく研究者を増やすしかない。 それに、そうやって海外に広がったネットワークが、 日のためにならないとは思えない。 しかし日人に限らず、例えば、米国の大学に就職する研究者の大半は、 米国の大学院を修了しているという現実がある。 つまり、日人を海外の大学でどんどん活躍させるためには、 海外の大学院、特に一流大の

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    R2M 2013/08/08
  • 米国大学教員は低所得 - Willyの脳内日記

    来年あたりに、サバティカル(研究休暇)を取って他大学に滞在しようかと考え、 M州立大学のセミナーに参加するついでにそこの学科長と話をし、 さらについでに住環境を調べようと少し町を回ってみた。 町の雰囲気は歩いてみないと分からない事も多いが、 アメリカの場合は、データを検索すれば分かることもかなり多い。 知らない町のことを調べるとき、私は、まずwikipediaで、 人口とその増減、人種構成、所得水準、産業構造等をチェックする。 遠隔地なら、天気予報のサイトで月別の平均気温を調べる。 この段階でおおよそどんな町かは見えてくる。 続いて、グーグルマップで地図をチェックし、 小中高の学区とそのレベルを調べ、 続いて圏内のアパートと住宅価格を検索する。 また、心配な地域なら地域ごとの犯罪率も検索する。 さらに、航空写真で市の様子を見て、 最寄りのショッピングモールや スターバックスやパネラブレッド

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    R2M 2012/09/14
  • アメリカのプロはど素人 - Willyの脳内日記

    アメリカのサービスのレベルが始まったのは今に始まったことではないが、 これは単に店員の態度が悪いということに留まらず、 そもそも能力がない人がやっていることが多い。 夏に、米国大使館でビザスタンプをもらうために申請書を準備しているのだが、 たった1枚の証明写真の要件が異様に細かくA4で5ページにも及ぶ。 ちなみに、デジタルのファイルとプリントアウトしたものの両方が必要。 主な点をあげると、 ー 写真は2インチ×2インチ ー 目の高さは写真の下辺から測って写真の高さの56-69% ー 顔の長さは写真の高さの50-69% ー 顔は全体の中央 ー 背景は白 ー 顔や背景を影で遮っていない ー 不鮮明でない ー 色彩は自然な肌色を写している ー デジタル画像はJPEGまたはJFIF形式 ー サイズはアスペクト比1:1で各辺600-1200画素 ー ファイルサイズは240KB以下 ー 色はsRGB色

  • マイノリティーは見た目が9割 - Willyの脳内日記

    1月16日の米国は、 Martin Luther King, Jr. Dayの誕生日のため祝日となる(*1)。 キング牧師は、1955年から68年にかけて 米国の非暴力を信念とした黒人公民権運動を主導した活動家である。 その功績から64年にノーベル平和賞を受賞したが、 68年にはテネシー州のホテルのベランダにて暗殺された。 63年8月にワシントンDCで披露された"I have a dream" スピーチは有名だ(スピーチとスクリプト)。 私が高校に入学して英語の授業で一番最初に読まされたのが、 このスピーチと黒人公民権運動の歴史だった。 以下は、このスピーチの中の一節である。 I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by t

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