今度は、人間の集団を考えてみます。仮に独りであると、能力に限りがあって、強くなるには限界がありますね。自分があらゆる役割を行う必要があります。独りで狩猟をしたり、食べ物を探したり、寒さを凌ぐ毛皮を着られるようにしたり、武器を作ったり・・・色々あるでしょう。ですが、少人数になれば、多少役割分担が出来てくるかもしれません。狩猟する者、木の実を採取するもの、魚を釣るもの、革をなめす者、・・・どのような仕事が割り当てられたか判りませんが、機能的な分担(=生物での機能分化)が行われるでしょう。体の小さく、力の弱い人間が狩猟をしても、あまりうまくいかなかったんだろうと思います。小集団の効率性を上げるには、そういった分担が必然であったことでしょう。そして、独りの時よりも、生き延びられる可能性が高くなり、他の猛獣などにも襲われずに済むようになったかもしれません。単細胞生物が、巨大化では限界に達して多細胞生