大雪山系のトムラウシ山と美瑛岳で3件の遭難があり、10人の方が亡くなるというたいへんな結果になってしまいました。たとえ夏山でも高い山に登ることは非常に危険が伴うことであり、常に事故と背中合わせだと言われていますので、それなりの計画や準備はしていたのだと思いますが、想定を越える悪天候に見舞われたことが最大の原因だったとは思います。 トムラウシ山で亡くなった一人の方は単独で登山しておられたようですが、他の2つのパーティは旅行代理店によるツアーだったということで、それぞれ3名のガイドがついていたにもかかわらず、トムラウシ山の18人のパーティではガイド一人を含む8人が死亡するという大惨事になりました。 亡くなった方は61歳のガイドの方を含め、もっとも若い方でも59歳、ほとんどが60代の方ということで体力的に厳しかったことが原因のひとつに考えられますが、最近山に登られる方の多くが中高年だと聞きます。