名古屋市熱田区の国道交差点で1日未明、歩道に突っ込んできた乗用車に3人がはねられて死亡したひき逃げ事件で、この車に乗っていた外国人風の男女4人ほどのうち1人は愛知県内のブラジル人の男である可能性があることがわかった。 熱田署が、車内で見つかった携帯電話の履歴などを分析した結果、明らかになった。同署はこの男の行方を追っている。 また、この車は2003年6月、同市名東区内で盗まれたものであることもわかった。車は白のトヨタ製「セルシオ」で、車台番号が削られていた。 一方、この車を追跡していた愛知県警自動車警ら隊によると、パトカーは赤色灯とサイレンを鳴らしながら追い掛けたが、車は100キロ以上のスピードで信号無視をしながら逃げたという。 同隊は「無理に追い掛ければ、事故を起こす危険性があった。追跡の方法や中断の判断に問題はなかったと考えている」としている。