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ブックマーク / mag.executive.itmedia.co.jp (82)

  • 「起業家のように企業で働く」それは、いまや常識になった

    6年前、「起業家のように企業で働く」人たちを紹介し、そのような働き方を世に問うた。 企業で働くということは、結局会社や上司の指示通りに働き、その苦痛の対価として給与をもらうことだ。 もし、あなたがそのように考えているとしたら、それはもうかなり昔の昭和の匂いがする発想だ。いまやどんなに官僚的な組織でも、オーナー系であっても、はたまた官庁であっても、必ず一定数は起業家のように働いている人達がいるのだ。 その人達は、自律主体的に動き、組織を利用して自分のやりたい仕事をやっている。かつては、そのような人材は組織にとって、異分子であり、取り扱いに困る厄介者であった。しかし、いまや、社員には自律的に働いてもらいたいし、そのような人材の出現を経営者は熱望している。なぜなら、彼らこそがイノベーションを起こしてくれ、リーダーとなるからである。 企業の採用、大学生の就職において、この6年の変化は劇的だ。 文系

    「起業家のように企業で働く」それは、いまや常識になった
  • どんな時代でも変わらない「働く」ことについての大切なこと

    社会人経験が豊富になっていくと、若手からキャリアの相談をされる機会が増えていくでしょう。エグゼクティブの方であれば、なおさら有効なアドバイスが期待されるでしょう。 そこでの相談内容はさまざまですし、相談に対するアドバイスもさまざまです。しかし、そのアドバイスのベースになるスタンスは、2つに分かれるように見えます。「生き残り」陣営と「幸福」陣営です。 技術革新のスピードが早くなっていき、仕事の内容が変わったり、仕事が無くなったりすることが予測されています。ゆえに、一つのキャリアが短くなっていくといわれています。一方で、寿命が長くなっていきますので、働く期間が長くなることが前提になっていくでしょう。一つのキャリアは短いけれど、長い期間働くことを私たちは意識しなければいけません。だから、ちゃんと「生き残る」ことが大事であることが分かります。 しかしながら、「生き残る」ことだけでは、何のために生き

    どんな時代でも変わらない「働く」ことについての大切なこと
  • しらけ、後ろ向き、仲が悪いetc. 問題社員へのマネジメント5つのQ&A

    「人材不足で人が集まらない」「せっかく採用した若手がすぐに辞めてしまう」「部下たちにやる気が感じられない」……今、多くの企業が直面する人材確保や育成の課題は切実です。どうすれば優秀な人を採用し、育て上げ、強い組織が作れるのか。この課題に正面から応えようと、この度刊行したのが拙著『もう、転職はさせない!一生働きたい職場のつくり方』(実業之日社)です。 書の内容を一部紹介しながら、経営者や管理職の皆さんが日頃悩んでいる問題社員へのマネジメント課題のいくつかを、Q&A方式で考えてみましょう。 Q1:若い社員に「夢や、やりたいこと」を聞いても、全く出てきません A1:むしろ会社の理念やビジョンを浸透させるチャンスです 心のなかをよく探ってみれば、「夢や、やりたいこと」が何一つ見つからない人は多くないはずです。ただ、普段は日々の仕事に流され、深く考えず言語化されていないのでしょう。 そこで、最初

    しらけ、後ろ向き、仲が悪いetc. 問題社員へのマネジメント5つのQ&A
  • リーダーは時間という経営資源の価値を最大化せよ! (1/2) - ITmedia エグゼクティブ

    書を書いた理由はプレイヤーの時は、イキイキと仕事をしていた人が、リーダーになった途端に輝きを失ってしまうのをたくさん見てきてどうにかしたいと思ったからです。 私自身、リーダーに昇格するまでは自分のペースで仕事をしてきましたので、時間の余裕がありました。それが昇格した途端、一気に変わりました。 「何でこんなに時間がないんだ」 「気付いたらもう夕方だ。今日も何も仕事を進められなかった」 特に昨今ではプレイングマネジャーがほとんどです。プレイヤーの仕事に加え、会議や作成資料がリーダーになった途端大幅に増えます。リーダーが時間をとられるのはそれだけではありません。 部下からの困った相談、部下からのミスの報告、上司からのちょっとした頼まれごと、部下との1on1、文句を言ってくる部下の話の傾聴、意見をしてくる部下との対話、数えきれない量の仕事が発生します。 「こんな状態になるならリーダーなんてならな

    リーダーは時間という経営資源の価値を最大化せよ! (1/2) - ITmedia エグゼクティブ
  • 優秀な人を採用したがるのは、三流社長のやることだ

    「人が辞めたらすぐに新しい人を雇えばいい」という時代は終わり、いまは「次の人が雇えない」状況になっています。 例えば、リクルートによる2019年春卒業予定の大学生の求人動向調査では、従業員300人未満の中小企業の求人倍率(学生1人に対する求人数)は9.91倍となり、過去最高ともいえる状況です。 こうした状況の中でも、社長は強い会社をつくっていかなくてはならない。それは「人が辞めない仕組み」「人を大切にする会社」をつくることだと思います。 私が経営する株式会社武蔵野の離職率はかなり低い方です。2018年採用者は一人も辞めていませんし、課長級以上の離職者もほとんどいません。 採用にまつわるわが社の仕組みを紹介します。 三流社長は、優秀な人を採用したがる、一流社長は、優秀な人もダメな人もとらないように気を付ける 人間関係がうまくいっていない組織の特徴は、「優秀な人材を採用すれば、組織も優秀になる

    優秀な人を採用したがるのは、三流社長のやることだ
  • 定年を正しく理解し、その対応を間違わないように

    アメリカのビジネスマンは、世の中に確かなことは2つしかない、死と税金である、という。 それ以外のことは、自分で解決してみせる、という反語でもある。死も、現世で功徳をつめば、来世は天国で楽しく暮らせる、ということで、解決できる。宗教界はそれで繁盛している。税金も、国のためと思えば、払いやすい。私の人生の師、ソニー創業者の井深大は、ソニーは国のために働いているのです、と言っていた。私の小さな人材紹介会社も、創業以来15年、節税、減税など考えたこともないし、税金は人件費に次ぐ最大の支出項目である。あまりもうかっていないので、納税額が少ないのが恥ずかしいだけである。 日のビジネスマンにとって、確かなものは、もう一つ、定年がある。それは必ずやってくる。定年もその正体を正しく理解し、対応を間違わなければ、人生にとって非常に有用なものである。現今の、老後の不安は、定年制度の誤解に起因することが多い。ア

    定年を正しく理解し、その対応を間違わないように
  • 「マジメ」から「クリエイティブ」へ――どうすればクリエイティブになれるのか?

    「マジメ」から「クリエイティブ」へ――どうすればクリエイティブになれるのか?:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ) 「クリエイティビティなんて、天から選ばれた一握りの人たちのものでしょ」と思いがちだが、実際には全ての人が「クリエイティブになれる素質」を持っている。 型通りの決まり切った仕事はこれからAIやロボットに奪われる、といった趣旨の記事が世にあふれている。どうやら、「真面目に言われたことをきっちりと実行する」のはAIやロボットの方が得意らしい。 そんな中、「これから身に着けるべき能力とは何なのだろう?」「人間にしかできないことは何なのだろう?」と問いたくなる人は多いと思う。 「決めること」はその一つだろう。じゃあ、意思決定力を磨こうか。「リーダーシップ」も人間にしかできないことだ。じゃあコミュニケーション能力を向上させようか。 もちろんこれらは重要であるが、以下のよ

    「マジメ」から「クリエイティブ」へ――どうすればクリエイティブになれるのか?
  • 生産性を革新する、「はみ出しもの」のマネジメント術

    では昨今、「働き方改革」が評判になっています。しかし残念ながら、残業時間が減ること、余暇を充実させることが世間の主な関心事となっており、多くの人たちはより質的で重要なイシューと向き合えていないように思えてなりません。 エグゼクティブが来向き合うべきそのイシューとは、もう20年前からいわれていることですが、日が世界に先立って超高齢化社会へ突入し、人口減少、労働力不足に陥ることはほぼ間違いないということです。これから数十年のうちに、生産年齢人口は数百万人~数千万人という途方もない単位で減少すると推計されており、女性や高齢者、移民まで含めても労働者数の増加施策では補いきれません。すなわち、労働人口当たりの生産性を飛躍的に高めることこそが、エグゼクティブが取り組むべき最優先課題ではないでしょうか。残業時間の短縮や働き方の多様化といった、ちまたで話題の問題は、来は課題解決のための手法の一

    生産性を革新する、「はみ出しもの」のマネジメント術
  • 「創造生産性」の高い豊かな社会――ありものを使い倒して、お客さま起点の価値を創出

    「創造生産性」の高い豊かな社会――ありものを使い倒して、お客さま起点の価値を創出:視点(1/3 ページ) 日の生産性が欧米と比べて低い。最近こうした話がよく聞こえてくる。 納得がいかない。 日には世界がうらやむ技術や突破力がある。確かに、時間を費やして得た能力かもしれない。だから生産性が低いのかもしれない。でも、だったらなおさら使い倒したい。使い倒して、世界が欲する新たな価値を生み出していきたい。 こんな思いから「創造生産性」という言葉が頭に浮かんだ。いかに残業をなくすか、いかに効率的に物事を進めるか。これらとは全くことなる発想だ。 生み出す価値を、お客さまにとって新しく、そして大きくすれば、時間についてどうこう言わない。このくらいの意識で良いと思う。 日中で、新たな価値が量産されている。それが輸出されている。こんな世界観を実現したい。日ならできると思う。今日この日から第一歩を踏み

    「創造生産性」の高い豊かな社会――ありものを使い倒して、お客さま起点の価値を創出
  • 判断停止を脱し、「成長パターン」に変わろう!

    「私たちビジネスパーソン一人一人が“コレやりたい!”を考え、“あるべき姿”に向かって仮説検証を回せば、売れるようになるし、日も成長する」というのは、マーケティングのプロとして「100円のコーラを1000円で売る方法」(シリーズ60万部)、「これいったいどうやったら売れるんですか?」(10万部)などのベストセラーを手掛けてきた永井孝尚さんだ。『売れる仕組みをどう作るか トルネード式 仮説検証』(幻冬舎)を出版した永井さんに、話を聞いた。 日が20年で3分の1に縮小した理由は、「判断停止しているから」 日経済は20年で3分の1に縮小しています。「まさか」という人が多いのですが、事実です。 世界における日のGDP比率は、1994年の17.9%から2016年は6.5%に減少。世界トップ企業上位500社をランキングしたフォーチュングローバル500の日企業は、1994年の149社から2017

    判断停止を脱し、「成長パターン」に変わろう!
  • 職場の「やりづらい人」を「仕事タイプ」から把握し対処する方法

    職場の中に、別に嫌いじゃないのだけれども、「どうも話が合わない」「呼吸が合わない」「一緒に仕事をしづらい」といった人はいないでしょうか。私はいました。というより、私自身が職場の皆さんから見て、その「やりづらい人」であったと思います。 一方で、そんな私にも「すごく合う」人もいました。「合わないものの、そこそこ仕事をやれる」人もいました。なぜこの人とは合うのか、この人とは合わないのか、合わないのに仕事はできるのか、いろいろ不思議に思い、30年にわたり観察を続けてきました。書はそのまとめとなります。 一般に人といい関係を取り持つには、しっかりと相手を尊重する、話を傾聴する、その上で丁寧に答える、などの対応をするといいといわれます。確かに、それらは役に立ちますし、必要なことです。しかしながら、人間関係を作るのが目的ではなく、利害関係の交錯する「仕事の遂行」の場面においては、ただ「相手の話をよく聞

    職場の「やりづらい人」を「仕事タイプ」から把握し対処する方法
  • トヨタの現場の「やりきる力」

    先行きが不透明な時代になってきました。これから先、変化に対応するためにわれわれはどのような行動をとればいいのでしょうか。 日一の時価総額を誇るトヨタの現場では、「行動」に関する多くのノウハウがありました。それを拙著『Action!トヨタの現場の「やりきる力」』(プレジデント社)にまとめたのですが、今回は抜粋して“拙速”というキーワードを紹介しましょう。 拙速とはつまり「拙くとも速い行動」です。トヨタの現場では昔から「巧遅より拙速」という思想が浸透していました。これは、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏の考えに基づくものです。豊田喜一郎氏は何十年も前に、現場で次のようなせりふを発していました。 「議論を先にすることをやめた」 何か新しいプロジェクトを立ち上げる際に、行動する前に議論をしてみたけれども、そこで出た結論の通りやってもうまくいかなかったのだそうです。そこで、まずは議論をせずに

    トヨタの現場の「やりきる力」
  • 「気難しい年配者」にも好かれる社員が持つ3つの条件とは

    あなたの部下が年配者に失礼な事をしてしまい、「あの若造はもう来させないでくれ」などとトラブルになったことはないでしょうか。私はのべ10万人以上の年配者を見てきました。と同時に年配者に嫌われる職員・好かれる職員も見てきました。職員が年配の人を怒らせてしまい、おわびをした回数は数えきれません。そのたびに職員には注意をしていますが、なぜ年配の人に対して失礼な態度をとってしまうのか最初は分かりませんでした。てっきり「礼儀」がなっていない、「職員の資質の問題」と勘違いしていたのです。 しかし、年配者に好かれる職員・嫌われる職員の差を見る、多くの高齢者を観察する、国内外の文献も調べ尽くすことで、好かれる職員が持っている条件がはっきりしてきたのです。ビジネスの現場において、年配者はお客様の中でもとりわけ「受注・購入の最終決定者」であることが多く、同じ会社内でも「上司・実力者」です。その年配者に対してどう

    「気難しい年配者」にも好かれる社員が持つ3つの条件とは
  • 6000人のリーダー層を変えた「すごい習慣」とは?

    私は、これまでに大手、中小企業から官公庁を含めて180施設で、6000人以上のリーダー層と、その予備軍に会いました。皆さんに共通するのは、誰1人として「変わりたくないと思っている人はいない」ということです。 現在、優秀な成果を収めている人も「今よりもっと成長したい」「もっと効率よく仕事をしたい」「さらに生産性を上げて、チームを活性化させたい」などと、常に向上心を持って、仕事に取り組んでいます。 ただ、そんな意欲のある人でも、努力がきちんと報われなかったり、なかなか成果を実感できなかったりすると、意外なほど簡単にくじけてしまいます。人は、やる気や意志だけで、何かを続けられるほど強くはないということです。 来、人は「めんどくさがり」で、できればラクをしたいという「怠け者」の一面を持っています。だからこそ、こうした人間の特性、心理を踏まえたムリのないラクな方法で行うことが、「いい習慣を定着させ

    6000人のリーダー層を変えた「すごい習慣」とは?
  • 滑舌練習、腹式呼吸は棚上げ! 「心に届く」話し方のために必要なこと

    2016年にNHK退職し、ビジネスパーソンを対象に「話し方」についての講演や研修、会社の役員などエグゼクティブ向けの個人レッスンなどを始めて1年余りがたちました。この仕事を始めて最も驚いたことは、「話し方」に対する考え方が、NHKのアナウンサー時代に教わってきたことと、世間で常識とされていることとの間に大きなギャップがあるということでした。 この間、さまざまな会社を回り、「話し方を教えています」と自分の会社のサービスを紹介しようとすると、「ウチの業界は話の中身重視なんですよ。内容がよければそれでいいんです。“話し方”は特に問題にしていません」と言われることがよくありました。私は最初、何を指摘されているのかが分かりませんでした。 確かに、ビジネスを円滑に進めるうえで最も大切なのは、話す内容がしっかりしていることです。私も全く異論はありません。声が多少悪かろうと、アナウンサーみたいに滑舌がよ

    滑舌練習、腹式呼吸は棚上げ! 「心に届く」話し方のために必要なこと
  • 2時間の差は人生の差

    長時間労働を解決していくのに必要なのは、労働時間を短くすることだけではありません。生産性を上げていくことが大事なのです。 あと2時間早く帰ることができるだけで、勉強したり、人に会ったりできます。その差は、2時間でしかないのです。2時間早く帰ることができる人と、帰ることができない人には、仕事の量ではなく生産性の差があるのです。 2時間の差は、人生の差になっていきます。 以前一緒に仕事をしていて独立した男性と、久しぶりに仕事をすることになりました。彼に会った時に、パッと見て、服装がラフになったと感じました。 「以前はあんなにきっちりとしていたのに、なんでラフになったんだろう」と、違和感を覚えました。会社から独立したので、上司にあたる人がいないからということもあります。 もう1つ気になったのは、以前は仕事のスピードが速かったのに、遅くなっていたことです。来、独立してスピードが落ちるのはおかしい

    2時間の差は人生の差
  • 男は「見た目」! スリムボディと清潔感を「サラダごはん」で手に入れる

    仕事は会議やデスクワークも多く、加えて続く会事の管理も難しい。忙しい日々を過ごしているうちに残念な体になっている自分にふと気づく……。 空いた休日には、体を鍛えるという人も多いですが、やはりそれだけではなく同時に事の見直しもしたいところ。事を抜くと、その反動で夜中にべてしまいそう……などの心配もあります。そこで、無理なく続けられる「サラダごはん」を取り入れてみてはいかがでしょうか。 バランスの良い事や献立を自分で考えて作るとなると結構難しいもの。便利なレシピサイトやもありますが、それらを見ながらいくつもの料理を作ることも大変です。また、カロリーなどは分からないことも多いでしょう。 その点、サラダごはんは作り方がシンプルで簡単、時間のかかる調理工程はほとんどありません。さらに、1皿でバランスよく栄養素を摂ることができ、すべて500キロカロリー以下と決まっているので1日のカロリ

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  • なぜ人は逆に考えるべきなのか?――ビジネスで大成功する秘訣

    私の職業は哲学者です。そういって自己紹介すると、たいていは「へー変わってますね」とか、「どうして哲学なんか始めようと思ったんですか」と聞かれます。もちろんそこにはいろいろ理由があるわけですが、きかっけは別にして一言でいうと、「あまのじゃく」だからだと思います。 あまのじゃくというのは、つまりひねくれているということです。私は子どものころからずっとひねくれていました。大学生になっても、社会人になっても。最初は商社マンだったのですが、普通の会社でひねくれていると、変わり者扱いされます。市役所でも働いていたことがありますが、やはりひねくれていたので、入庁当時はよく上司とぶつかったものです。 そんな中で哲学に出会い、ハッとしたのを覚えています。哲学は物事の質を探究する学問なのですが、そのためにはまず「当然こうだろうな」という考えを疑ってみなければなりません。そうでないと当の姿など見えないからで

    なぜ人は逆に考えるべきなのか?――ビジネスで大成功する秘訣
  • 「アリさんとキリギリス」――イノベーション人材をどう生かすか?

    有名なイソップの「アリとキリギリス」で描かれたのは「働き者のアリと怠け者のキリギリス」の構図でした(解釈は諸説あるようですが、以下稿では圧倒的多数で知られている上記解釈をベースに話を進めます)。 ところが時代の変化はキリギリスの活躍の場を広げつつあります。ここではそれまで良しとされてきたアリの価値観がむしろマイナスに働くことがあるのです。イソップの物語が書かれたのが紀元前と言われていますから、2000年以上に渡ってキリギリスは「怠け者」のレッテルを貼られていたことになります。 近年キリギリス(のような人)の活躍の場が増えてきています。皮肉なことにそれまでの短所が長所になり、長所が短所に変わるために、それまで美徳とされてきたアリの習慣や価値観がマイナスに働く場面も多く出てくることになるのです。 まずはその背景となる環境変化についてまとめておきましょう。 「貯める」「所有する」から「使う」へ

    「アリさんとキリギリス」――イノベーション人材をどう生かすか?
  • 「お前がやったんだろ! 吐け!」は幼稚園レベル――コミュニケーションの極意を検事に学ぶ

    ITmediaエグゼクティブ勉強会に、テレビ番組のコメンテーターとしても活躍している弁護士の大澤孝征氏が登場。著書『元検事が明かす「口の割らせ方」』の内容に基づいて、検事時代の取り調べにおける経験や体験から見いだした口の割らせ方の極意を紹介しながらコミュニケーションの質とは何かを話した。 現在も財産として残る「鬼検事」のしごき 人は簡単には口を割ってくれない。それでは、どのように口を割らせる能力を身につけたのか。「1972年に検事になったことが背景にある」(大澤氏)。この年は、2月にあさま山荘事件、5月に沖縄返還、7月に田中角栄内閣総理大臣の就任、9月に日中国交正常化など、世の中が大きく変革した年だった。 大澤氏は、「4月に東京地検に任官したとき、優秀・有能な検事は、あさま山荘事件につぎ込まれ、それ以外の検事が一般の事件を扱っていた。当時の部長からは、"なぜこの忙しい時期に半人前ばかりな

    「お前がやったんだろ! 吐け!」は幼稚園レベル――コミュニケーションの極意を検事に学ぶ