円安などを背景に日本を訪れる中国人観光客が急増していることから、中国にある日本大使館などではビザの用紙が足りなくなるおそれが出ていて、一部で臨時の用紙を使うなど異例の措置を取っています。 こうしたなか、中国にある日本大使館や総領事館には、連日、大勢の旅行会社の担当者が訪れ、ビザの申請窓口に列を作っています。このうち上海にある日本総領事館では、先月は中国の旧正月「春節」があったことも重なって、観光客向けのビザの発給件数は9万9800件と去年の同じ月の6倍余りに増加しました。中国人に人気のある桜の季節を迎える今月はさらに申請が増える見通しだということです。 このため、総領事館では通常、使用している桜や富士山の柄を印刷したビザの用紙が足りなくなるおそれが出ていて、今月から団体の観光客向けには白い無地の臨時の用紙を使う異例の措置を取っています。また、多い日には1万件を超える申請があるということで、