豊橋技術科学大学の研究グループは2016年6月、カルシウムイオン電池の電極材料に青色顔料を用いて充放電評価を実施したところ、充放電サイクル性能が優れていることを確認したと発表した。 プルシアンブルー類似体電極 豊橋技術科学大学の東城友都助教らの研究グループは2016年6月、次世代電池の1つであるカルシウムイオン電池の電極材料に顔料であるプルシアンブルー、プルシアンブルー類似体を用い充放電試験を実施したところ、充放電サイクル性能が優れることを確認したと発表した。 カルシウムイオン電池は、可動イオン1価のイオンを用いるリチウムイオン電池に対し、同2価のイオンを用いる。そのため理論上、リチウムイオン電池の2倍の容量を実現できるとされる。加えて、カルシウムの埋蔵量はリチウムより多く、融点も高いなどの利点から、リチウムイオン電池よりも低価格で、高い安全性の電池を実現できる可能性があるとされる。 ただ