江戸文化の第一人者である田中優子さんは、きちんと検証もせずに「日本の伝統文化」という言葉を軽々しく使い、政治利用していることについて、鋭く批判します。 田中優子(たなか・ゆうこ) 法政大学社会学部・メディア社会学科教授。専門は、日本近世文化・アジア比較文化。1952年横浜生まれ。法政大学大学院博士課程修了。近世文学を専攻後、研究範囲は江戸時代の美術、生活文化、海外貿易、経済、音曲、「連」の働きなどに拡がってゆく。江戸時代の価値観から見た現代社会の問題に言及することも多い。 書著に『江戸の想像力』(ちくま学芸文庫)、『江戸はネットワーク』(平凡社)、『江戸百夢』(朝日新聞社)、『江戸の恋』(集英社新書)『樋口一葉「いやだ!」と云ふ』(集英社新書)『江戸を歩く』(集英社ヴィジュアル新書)他、多数。 日本の「文化・伝統」とは? 編集部 田中先生は、江戸時代の文学や文化、生活をずっと研究されてきた
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