タイのワチラロンコン国王が今月、滞在中のドイツで、自転車で走行中に少年2人におもちゃの銃で撃たれた。AP通信などによると、国王やそばにいた関係者にけがはないという。13、14歳の少年がエアガンでプラスチック製のBB弾を発射したとみられ、14歳の少年が傷害未遂の疑いで捜査を受けているという。 同通信などによると、同国南部バイエルン州のミュンヘン近くの町で10日夜、少年らが自転車に乗る国王に向けて撃ち、その後、国王が運転する車にも撃ったという。国王に弾が当たったかどうかはわかっていない。ワチラロンコン国王は、ドイツを生活拠点の一つとして滞在している。 タイには、国王や王妃らを中傷・侮辱した場合に最高15年の禁錮刑を科す「不敬罪」があるなど、王室は「不可侵」な存在であるとされる。(バンコク=染田屋竜太)