このところ、トヨタ自動車の新車攻勢がすごい。このコラムでも取り上げた「ヤリス」を2月に発売したのを皮切りに、4月にはそのヤリスのSUV(多目的スポーツ車)版である「ヤリスクロス」を同じく2020年秋に発売することを発表、6月には新型「レクサス IS」を2020年秋に発売することを発表したのに続けて、上級SUVの新型「ハリアー」を発売した。同じ6月にはSUVのPHEV(プラグインハイブリッド車)である「RAV4 PHV」も発売している。しかし、これらの新型車にも増して筆者が注目したのは、7月にタイで発表・発売した新型SUV「カローラ クロス」である。 カローラ クロスには、2つの意味で驚かされた。1つは、ついにSUVに「カローラ」の名称が冠されたこと、そしてもう1つは、同じクラスに2種類のSUVをそろえたことである。これまでトヨタ車では、カローラが属するCセグメントのSUVとして「C-HR」