ジンバブエでの生活の事や途上国や日本の教育政策の事について書いています(ここでの見解は個人の見解であり、所属団体の見解ではありません) 前回の続きです。メディアの論調では、日本のGDP比の公教育支出がOECD諸国の中で最低なのは教育に力を入れていない政府の責任、と言う感じでしたが果たしてそう言い切れるでしょうか?実は一概にそうとは言い切れません。GDP比の公教育支出は以下で紹介する4つの要因によって決定されるのですが、そのうちの2つは政府が教育に力を入れているかどうかとは無関係で、それらの要因によって日本のGDP比の公教育支出がOECD諸国の中で最低になっているとすれば、政府に非難を向けるのは誤りとなります。というわけで、早速GDP比の公教育支出の大きさを決定する4つの要因を紹介しようと思います。 ①政府の規模-大きな政府か小さな政府か?GDPと比較して政府の規模が大きいか小さいかはGDP