中央大学教授 松田美佐 インターネットは「うわさの巣窟である」と言われることがあります。ネット上では誰もが匿名で不特定多数に向けて情報を発信できます。このため、事実かどうか不確かな情報や、意図的なウソが少なくないからです。また、知り合いから知り合いへと伝わる口伝えのうわさより、多くの人びとへ爆発的にうわさが広まることも注目されています。 果たして、ネット上でのうわさにはどのような特徴が見られるのでしょうか。そして、私たちはどのような点に気をつければよいのでしょうか。 多くの人は「うわさ」と聞くと、ウソや怪しげな情報を想像することでしょう。しかし、人から人へと伝わっているときには、漠然と「事実である」と信じられているものが大半です。このことは、ウソだとわかっている話を、あえて友人や知人に話すかどうか考えてみると理解していただけるかと思います。 また、「うわさに惑わされる」と言われますが
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