2020.11.16 河野まゆ子 JTB総合研究所 主席研究員 去る10月17日~18日にかけて、新型コロナウイルスの感染拡大で延期されていた東京 浅草の「三社祭」が開催された。三社祭は毎年5月中旬に行われる、東京都台東区の浅草神社の例大祭で、芸者衆による大行列や神輿の担ぎ出しが初夏の風物詩であったが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大で延期されていた。17日と18日に実施されたお祭りは規模を縮小し、感染防止の観点から、装飾した御用車と呼ばれるトラックに乗せられて神輿が通っていく。そのルートや時間は公表されず、参加する氏子も100人ほどに絞られた。 お祭りは、人が密集することが華でもあり、カタルシスであるものの、より安全に感染対策を講じた上で、どのようにそのハレの日を迎えるかについて、各神社は検討を進めている。 毎年11月になると関東地方を中心に、全国の神社やお寺で酉の市が開催され、熊手な