実際のプログラムでは三木谷氏の特別講演は、この日の“トリ”を飾るものだが、楽天のマクロな戦略を知るためにも、ここでは順番を替え、この講演から見てみることにしよう。 「日本語でやろうか英語でやろうか、それが最大の問題だったんですけれども、とりあえず英語化を推進していることと、簡単な英語でもここまで通じるんだということをデモするために……」 と、語り出しだけ日本語で、すぐにスピーチを英語に切り替え、英語の社内公用語化をアピールしつつ笑いを取る三木谷氏。最初の話題は、つい11月上旬に報じられたばかりの、大手電子書籍サービス会社kobo社の買収に関する報告。kobo社はカナダの企業だが、世界100カ国を超えるユーザーに向け、電子書籍のデバイスとコンテンツの提供体制を持つ。 そして、この日のメイントピックである「楽天とテクノロジー」について、楽天創業以来の14年間を振り返り、そこで楽天が学び、実行し