混乱する市街 デモ隊排除のため治安部隊が火をつけたバリケードを消火する消防士(バンコク、5月19日) Damir Sagolj-Reuters 今月13日に始まったタイ治安部隊とタクシン・シナワット元首相派勢力との衝突は、40人近い死者を出す事態に発展している。 いわゆる「赤シャツ隊」のタクシン派は、06年の軍事クーデターでタクシンが失脚・亡命してから、タクシン派政治家の公民権が停止されていることについて、首都バンコクの市街地を占拠して抗議を続けている。 バンコクからのニュース映像は、戦闘地帯の急拡大を伝えている。居並ぶ治安部隊が群集に向けて発砲し、非武装の市民の死体が道に転がり、車は炎上し、バリケードが築かれている。 抗議活動の中止を条件に政府側は話し合いに応じるとしていたが、治安部隊は19日にバンコク中心部でデモ隊のバリケードを突破。ロイター通信によれば、タクシンは治安部隊による強制排
(2010年5月4日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) タイのことを悪く思える人がいるだろうか。人々は愛らしく、海辺は神々しく、グリーンチキンカレーは絶品だ。 タイを称賛する多くの人に言わせると、度重なるクーデターやすぐに消えてなくなる憲法といった明らかに問題を抱えたこの国の政治の歴史は、見た目ほどには悪くない。それは、これまでタイを外国からの投資や外国での休暇のお気に入りの目的地にしてきた奇妙な安定を覆い隠しているという。 確かに、大きな貧富の差は存在する。だが、東南アジアにそれが存在しないところがどこかあるだろうか。それでも人々は、現状にある程度満足しているように見えるし、少なくとも飢えている人はいない。オクスフォードで大学教育を受けた現在のアシピット・ウェーチャチーワ首相でさえ、十分に好感の持てる、そして追放するにはひどく魅力的な人物のように見える。 だが、冷たいシャワーを浴びるとい
一部の暴徒が放った火で燃えた商業施設=20日午前、バンコク、葛谷晋吾撮影 【バンコク=矢野英基、武石英史郎】タイの治安当局によるタクシン元首相派の強制排除から一夜明けた20日朝、バンコク市内では暴徒化した市民による放火でショッピングセンターや銀行など少なくとも8カ所で新たな火災が起きている。行政当局などによると、犠牲者は増えており、19日の強制排除以来、死者は少なくとも14人、負傷者は90人近くにまでのぼる。 強制排除作戦が実施されたバンコクのラチャプラソン地区。元首相派支持者数千人が最後まで解散決定に反対の声を叫んでいた会場には20日朝、人の姿は見えない。しかし警察によると、周囲の建物に武装した支持者が隠れ、銃撃を続けている。また近くのパトゥムワナラム寺で数百人が夜を明かした。女性看護師、僧各1人を含む6人の遺体も残されている。 政府は19日、バンコクと地方23県に同夜8時から翌朝
[バンコク 19日 ロイター] タイ軍が19日、首都バンコク中心部を占拠するタクシン元首相派反政府デモ隊の拠点の強制排除に乗り出し、衝突で少なくとも4人の死者が出た事態を受け、タクシン元首相派幹部4人が警察に出頭した。 4人の幹部はテレビを通じ、支持者らに対し、抗議活動をやめて自宅に戻るよう呼び掛けた。 タイ治安部隊は、反政府デモ部隊に占拠されていたバンコク中心部を制圧し、作戦行動を終了した。 幹部の一人であるJatuporn Prompan氏は、政府側に対し投降の意を示した後、警察に拘束された状態でテレビに現れ、「みんなに謝りたいが、これ以上の犠牲を出したくない。われわれは降伏する」と述べた。 タイ治安部隊は、反政府デモ部隊に占拠されていたバンコク中心部を制圧し、作戦行動を終了した。 テレビ中継でタイ軍部のスポークスマンは「一帯を制圧した。治安部隊の作戦は終了した」と述べた。 目撃者によ
Bangkok and about a third of the rest of Thailand have spent a first night under curfew after street protest leaders surrendered. At least 27 buildings were set ablaze after the red-shirt leaders' surrender and pockets of resistance remained despite pleas from leaders to go home. Some 40 people have died since troops ringed the protesters last week, with at least six more deaths on Wednesday.
【バンコク=藤谷健】タイのタクシン元首相派の幹部、ジャトゥポン氏が19日午後1時25分(日本時間同午後3時25分)ごろ、占拠しているバンコク中心部の集会ステージで演説し、「これ以上、死者を増やすわけにはいかない。これから警察に出頭する」と述べ、集会の解散を発表した。 ただし、この決定が各地に広がりつつある元首相派による抵抗や、放火、略奪などを止めることができるかどうかは不明だ。
【バンコク西尾英之】タイ政府は19日朝、タクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)が占拠を続ける首都バンコク都心部に多数の兵士と装甲車を投入し、UDDの強制排除に乗り出した。占拠地域内では軍とUDDの間で銃撃戦となり、これまでに1人が死亡、負傷者も出ており、情勢は一気に緊迫化している。 UDD占拠地域を包囲していた軍は19日午前8時(日本時間同10時)ごろ、多数の兵士が装甲車とともに、UDD側が築いたバリケードを突破し、占拠地域内になだれ込んだ。これに対し、UDD側も発砲やタイヤを燃やすなどして応戦した。 バンコク・ポスト紙によると銃撃でUDD側の1人が死亡。AFP通信は5人が負傷したと伝えた。占拠地域内には女性や子供を含め数千人がとどまっており、多大な犠牲者が出る恐れもある。 軍がUDDの強制排除に乗り出すのは4月10日以来。前回は日本人カメラマンを含む25人が死亡、800人以上が負傷
Renegade Thai general Khattiya Sawasdipol, who was shot on Thursday as he backed protesters in Bangkok, has died, hospital officials have said. The announcement came amid fresh fighting between the protesters and soldiers after Thai officials rejected a demand for UN-backed talks. The government has called on protesters to leave the camp by 1500 (0800 GMT), saying the area is no longer safe. Thirt
Anti-government protesters in Bangkok have defied orders to leave their fortified camp in the Thai capital. The protesters - many of them women - continued to clap and cheer speakers on stage in the centre of their vast camp as a deadline passed. Soldiers have been shooting live rounds to keep protesters at a distance as one government minister said the operation to "seal the area" would continue.
タイでは、現政権の退陣を求める赤シャツ隊と政府の間で一触即発の緊迫した状況が続いているが、ついに収拾のつかない事態に陥ってしまったようだ。 5月13日、国軍がバリケードに囲まれた反政府集団の占拠地の締め出しを計画するなか、政府側から反政府集団に寝返った将校が首都バンコクで銃撃された。撃たれたのはカティヤ・サワディポン陸軍少将(58)。「セー・デーン(赤い参謀)」という別名でも知られ、反政府運動の指導者的な人物だ。インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙との取材中に、1発の銃弾を頭部に受けたという。 結論を急ぐ前に、ワシントン・タイムズ紙が掲載したカティヤの興味深いプロフィール記事を見てほしい。記事を読む限り、カティヤはごろつきのような人物に思える。CIA(米中央情報局)と共同で働いたことがあると主張し、タイ政府に対するテロ攻撃に関与したとの非難も受けている。 カティヤ陸軍少将は2カ月に
The rhetoric is becoming every more strident. The more radical leaders appear to have the upper hand now and are warning of further bloodshed if troops continue their operation to seal off the area. A group of young men, most dressed in black, look out nervously from behind their barricade of bamboo staves and tyres. There is a loud explosion a short distance away, and there is panic as protesters
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