(Richard Posner判事によるゲストBlog) コメントを読んでいて印象に残ったのは(すべてを注意深く読むことができたわけではないが)、不確定性を扱うことの難しさだ。扱った話題のすべてに共通するもの、そして多くのコメントを集めたのは不確定性という主題だ。わたしはまず知的財産の話題からはじめたが、そこにある根本的な不確定性とは、知的財産について強制可能な法的権利を設定することの社会的価値がどれほどのものか明らかではないことだ。物理的な財産であれば、われわれは現状の権利定義といったものを理解している――あるいは理解していると思っている。たとえばわれわれは、私有財産の権利にも限られた例外があること、つまり政府による収用、不法占有(既成事実による権利の移転)、やむを得ない侵入(他の車との衝突を避けるために誰かの庭先に乗り入れるといったこと)、税の未納による失権、土地利用者の権利等々が経済