ここでは日本及び主要国の人口増加率とその内訳を成す自然増減率と社会増減率の推移をたどることとする(こういうグラフがあって然るべきであるのに余り世の中に登場しない理由については巻末コラム参照)。また、これらの国の19世紀からの長期人口推移は図録1156、図録9013参照。5年ごとの社会増減率(社会移動率)の国連による推計については図録1171d参照 日本の人口増加率は、高度成長期の1950年代~70年代には1%以上と高かったが、その後、合計特殊出生率の低下(図録1550)に伴う出生減、高齢人口の増加(図録1157)に伴う死亡増、合わせて自然増減の減少により、低下を続け、1980年代後半からは0.5%以下、そして、2010年からはマイナスに転じている。なお、1965年の人口増加率の一時的低下は丙午(ひのえうま)の年に当たり、この年生まれの女性は気性が激しく、夫を尻に敷き、夫の命を縮めるという迷