GNOMEではこれまで「KDEのKlipperに相当するクリップボードマネージャがない」と言われていた。しかしGlipperの登場によってそのような不満の声は解消された。Glipperはクリップボードにコピーされたテキストの履歴を管理するツールである。これを利用することで、クリップボードにコピーされたテキストの履歴を保存し、それを後から選択して再利用することが可能になる。 Glipperは「for GNOME」と銘打たれてはいるが、GTK+2がインストールされた環境ならばGNOME以外のウィンドウマネージャでも動作させることができる。実行するとシステムトレイに常駐し、クリップボードにコピーされたテキストの履歴を記録する。Glipperはオープンソースで開発されており、LGPLに基づいて配布されている。