携帯電話の価格競争の代名詞だった「ゼロ円」が、今度はパソコン用のプリンターにも波及する。 台風の目となるのは、日本ヒューレット・パッカード(HP)。主に法人ユーザーを対象にしたインクジェットプリンターの「初期導入費0円プログラム」を、7月中にも開始することを明らかにしたのだ。 インクジェットプリンターの国内市場で“万年3位”にとどまる日本HPは、「ゼロ円プリンター」の投入で、キヤノンとセイコーエプソンの2強を追撃する。 毎月のインク代で収益 ゼロ円プリンターの仕組みはこうだ。日本HPは、今年4月に販売開始した「HP Officejet Pro」シリーズ2機種を対象に、複数台を導入するユーザーに本体を無償で提供する。通常なら数万円の本体が無料になる代わりに、顧客は4色セットで市価が1万円程度のインクカートリッジを2年間、毎月購入する必要がある。 これは米国で実施して成果を上げたキャンペーンの