角川書店は8日、来年3月開催予定の「東京国際アニメフェア」への出展をとりやめることを明らかにした。同書店の井上伸一郎社長が同日、ツイッターに「マンガ家やアニメ関係者に対しての、都の姿勢に納得がいかない」と書き込んだ。東京都は、過激な性描写を含む漫画などの販売を規制するとして、都青少年健全育成条例改正案を提案しており、出版業界からは「表現の自由を脅かす」などと反対の声があがっていた。 東京国際アニメフェアは02年から毎年開催され、都と関連団体でつくる実行委員会(委員長・石原慎太郎知事)が主催。同書店も実行委員に加わっている。今年は国内外の244社が出展、過去最高の13万人余が来場していた。来年も4日間の会期で14万人の来場が見こまれていた。