コラム先月の「ほぼ月刊薬理学」に薬理生ハムクラブのことを書いて以来、「どうやって作るのですか」と度々尋ねられるので、ここに紹介しよう。気温の低い時期(1-2月)しか作れないし、できるまでにひと月くらいかかるけれども、スモークウッド(燻製用の巨大な線香のようなもの、ホームセンターで売っている)と燻煙のためのスペース(薬理学教室ではエタノールの一斗缶をカンきりで加工して、数個積み上げて作る)さえあれば、とりたてて難しいことはありません。 1. 肉屋で塊を買ってくる。腿かロースを700g-1kg位(肉屋さんが馴染みなら、赤みの強いところを、と頼みましょう)。1kgより大きいと塩抜きが手間です。スパイスにガーリックを使うときには脂身のあるロースの方が美味しい。 2. どっぷりかぶるぐらいに塩をします。ビニールの袋にいれて冷蔵庫へ。1kgなら最低まる1日ぐらい。このとき塩に硝酸カリウム(硝石)を2%