カナダの北極砕氷観測船アムンゼンが撮影した、氷の上に乗ったアザラシ(2015年9月25日撮影)。(c)AFP PHOTO / CLEMENT SABOURIN 【4月3日 AFP】もし人類が地球温暖化を、長年ボーダーラインとされてきた「19世紀半ばより2度未満の上昇」に抑制することができたとしても、北極海が無氷状態になる可能性があると、科学者らが警鐘を鳴らした。無氷状態は、海氷域が100万平方キロメートル未満になることを意味する。 ただ上昇値を1.5度以下に抑制できれば、非常に大きな違いを生じさせることができると、2日に英科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジ(Nature Climate Change)に掲載された個別の論文2件は述べている。 2度上昇の場合、北極海がおおよそ4年に1回、夏に無氷状態になる恐れがあるが、上昇値が1.5度を超えなければ、その可能性は40年に1回の可能性まで