昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた河井案里被告(47)=参院広島=の第17回公判が7日、東京地裁であり、案里被告の公設秘書が検察側の証人として出廷した。案里被告の夫の克行被告(57)=衆院広島3区=から指示を受け、胡子雅信江田島市議(50)に10万円が入った茶封筒を渡したと証言。案里被告の了承を得ていたとし「票のとりまとめ依頼の趣旨と思った」と述べた。 ▽「被買収」5議員の尋問終了 公設秘書によると、克行被告が胡子市議と会い、江田島市内の漁協を回った昨年6月10日、帰りの車内で克行被告から「胡子先生に渡して」と茶封筒を渡された。中身は見なかったが、現金が入っていると思ったという。 案里被告は同16日に同市を訪れ、胡子市議に紹介されたカラオケ大会に参加。その帰り際、同行していた秘書が胡子市議に「河井から預かってきた。参院選で案里をよろしくお願いします」と茶封