「情報セキュリティは、1社だけで取り組んでも効果は薄い。取引先企業を含めた対策が必要だ」――。松下電器産業 情報セキュリティ本部の金森喜久男 上席審議役は、2008年3月5日に開催された「情報セキュリティガバナンスシンポジウム 2008」で、同社の情報セキュリティに関する取り組みについて講演し、取引先企業のセキュリティ向上策に言及した(写真)。 松下電器産業が2004年1月1日に設立した情報セキュリティ本部では、5つのプロジェクトを推進している。取引先企業のセキュリティ格付けを実施しているのは、このうちの「購入先プロジェクト」だ。 具体的には、材料や部品の購入先企業を、「A2」「A1」「A」「B」「C」の5つにクラス分けする。A1レベル以上であれば重要技術情報を共有することが可能である。Cレベルの場合は、取引をしないという。 ただ、実際に2006年3月に国内の取引先企業2365社の情報セキ
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