Excelの活用で、多くの現場は生産性の向上という果実を手にした。しかしデータ量やユーザー数の増大など、取り組み始めた当初と前提条件が大きく変わると運用面で壁に突き当たってしまう。日産自動車とリクルートはユーザー環境の変化を最小限に抑えながら、そうした壁を取り除いた。ユーザーからみれば “楽”に劇的な生産性向上を果たしたわけだ。 Excelの“化け物”が限界に 「もはや限界。Excelの化け物に成長してしまった」。日産 グローバル情報システム本部エンジニアリングシステム部の神戸政一郎主担はこう語る。 同社の設計から開発試作工程では、エンジニアがExcelを一斉に操作する。設計が決まってから市場投入までの期間を大幅に短縮する全社プロジェクト「V-3P」のためだ。 まずプロジェクトマネジャが巨大なマスターファイルをベースに騒音・振動や衝突、動力といった性能単位にExcelファイルを作成。性能設
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