ニューヨーク(CNNMoney) 米国で十分な食事を取れない世帯が統計を取り始めて以来最悪となる1700万世帯に達したことが、米農務省が16日に発表した2008年の統計で分かった。 それによると、十分な食事を取れない世帯は全体の14.6%に上り、07年の11.1%(1300万世帯)から増加。95年に統計を取り始めて以来、最も多かった。 中でも、食べる量や回数を減らすなど安定的に食事ができなくなった世帯は全体の5.7%を占め、こちらも過去最悪。子供がいる世帯でも、全体の1.3%に当たる50万世帯強が食べる量を減らしていることが分かった。 この背景には貧困があると農務省は分析。オバマ大統領も対策を強化する必要があるとの認識を示し、「雇用回復などを通じて家計が圧迫されている状況を緩和し、飢えの増加傾向を食い止める」と表明した。議会に対しては、子供の飢えを食い止めることを目的とした「児童栄養法案」